2016.2.10(水)雪、曇り 人類はなぜ腰痛になるか?-3
日本における椅子の普及というのはどのような形だったのだろうか。想像するに学校、官吏の職場などが考えられる。明治期の学校の写真を探すと、袴姿で椅子に座っているのが写っている。工場などではどうかと紡績工場の写真を探すが、やはり袴姿の女工さんが並んでいるが、ここでは全員立っている。棒状の横木にお尻を掛けているものもある。
椅子の普及に一役買ったのが学校ではないかと思うのだが、成長期にあの画一的な椅子に何時間も座らされていることがどういう影響を及ぼしているかと考えてしまう。
なぜ長時間椅子に座ることが悪いと考えるのか、最大の理由は血液の循環を妨げると言うことだろう。お尻の筋肉によって血管が圧迫されるということもあるが、下肢の運動が無くて筋ポンプ作用が妨げられるということが大きな要因ではないだろうか。
筋ポンプ作用とは筋肉の動きによって静脈血が心臓に戻るという作用である。動脈には心臓という専用のポンプがあるが、静脈は筋肉によってポンピングされないと血液は心臓に戻れない。特に下肢から心臓までは重力に逆らって血液を運ばなければならないので筋肉の動きは大変重要になる。下腿のヒラメ筋などがその役目を担っているのだが、ポンピングの作用は歩行によって行われる。この作用こそが人類の二足歩行のリスクを補うための進化であると考えていいのだろう。人類は歩いている限り静脈血を心臓に戻すことができるのだが、歩かないでいるとその作用が極端に低下する訳である。特に椅子に座るという動作はお尻の筋肉の圧迫という不利も重なって鬱血状態となりやすいのではないだろうか。ディスクワークをしていると、部屋の温度は十分にあっても腰から下が極端に冷えてくる。これは下層の温度が低いという点もあるだろうが、血流が滞っているという理由が最も大きいのではないだろうか。つづく
【今日のじょん】昨日イワンの里で吉例じょんのび新年会が開催された。おとー、おかーはたまの息抜きでカラオケなんぞ盛り上がって面白かったが、じょんは留守番で不安だったようだ。久々にゴミ箱からゴミ出してたもんね。
さて今日はまたしても雪が降った。でも3cmぐらいかな。