2016.2013(土)雨
Eテレの団塊スタイル(再放送)という番組に五木寛之氏が出演されていた。若い時分に「青春の門」を読んだことがあるが、九州の炭坑の街だったかなぐらいで何も憶えていない。最近では「風の王国」を読んで既に雨読で紹介したところだ。(2015.7.24)番組はなかなか面白い内容だったのだが、その中で紹介されていたのが本書である。
「嫌老社会を超えて」五木寛之著 中央公論社2015年9月初版
綾部図書館借本
弱肉老食、若者奴隷、嫌老社会と新語が造られる現在について、老人に対する新たなヘイトスピーチが起きるのではという驚くべき予想から始まる。貧しく夢の持てない若者世代と年金もらって元気で楽しく人生を謳歌している老人世代のギャップが若者の逆襲を呼び起こすのではないかという予想である。もちろん杞憂であろうと書いてはいるが、老人世代がいなくなれば若者の生活と将来はもっともっと明るいと考えるのは至極当然なことである。今の老人が背負うことは無かった老人世代の負担を今の若者はずしりと背負っているのだ。
老人世代に言わせれば戦後復興や高度成長経済を支え、モーレツ社員などと言われて働いてきたのに何を言うかということになる。
しかし、一人の若者が何人もの老人を支えなければならない時代が来るし、経済成長なんて望むべくもない時代が来るのも事実だ。
そんな時に老人はどのように生きていけばいいかという話である。
わたし自身今年から基礎年金を戴く歳になった。老人世代への入口と言うところか。これからどう生きるか、人生をどう終わらせるか考える時である。10年前に退職したのだが、その時は自分のやりたいことを好きなだけやれるぞっと思った。それなりにやりたいことをやって次にはどう始末を付けようか、後世に何を残そうかなどと考えるようになった。つづく
【今日のじょん】先日テレビでやってた百均特集で人気の餃子つつみを買ってきた。簡単にきれいに出来上がるのだが、我が家の餃子は具が多いので却下。端の部分を伸ばしながら水でつける、腹切り寸前の高度なテクニックが必要となる。一般的な餃子ならこの餃子つつみ器はなかなかの優れもののようだ。何っ!じょんとはかんケーねえってか?じょんも餃子の皮の端を喜んで食ってたぞ。