晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

のび逃走始末記ー14 1/30

2020-01-30 | Dog

2020.1.30(木)雨
 基本的に谷筋に居たとして、なぜ谷口方面に行かないで奥の方に行ったのだろう。これが飼い犬と野生に近い犬の違いではないかと思う。多くの飼い犬が迷子になっても、自宅に戻ったり、小屋や軒下といったところで見つかっているようだ。もちろんそんなことも想定して自宅には表に餌と水を用意したり、付近の小屋や空き家をしらみつぶしに捜索した。しかしのびは結局、より山奥の谷の最奥の尾根で発見されたのである。これが野生というものではなかろうか。のびにとってはあの地が最も安全と思われたのだろう。山間地方で迷い犬を探すとき、その犬の育ちを考慮して行き先を予測すべきかと思う。

のびが居たのはこの谷の最奥、左俣の倒木の下に餌を置いた。
 発見したときに最初に水をやったが飲まなかった。次にフードをやったら食べたのは、水は足りていたけれど食べ物は摂っていなかったということだろうか。佐々木さんの「水のあるとこに行くで」というアドバイスは正しかった。
 古気良谷③尾根の下と⑥尾根の下にフードとチーズを置いた。一晩だけのことなのだが、どちらも食べられていないのは不思議な気がする。のびが食べなくても、いくらでも小動物は居るはずだ。のびが発見された場所と餌を置いた場所は距離にして30mくらいか。のびにすれば臭いのわかる距離ではないだろうか。ひょっとしたら臭いに誘われて尾根を下ってきたのだろうか。そうだとするとあの箇所に餌を置いたのは大正解だと言うことになるのだが、、、。
 本当のことは永久にわからないのだが、なぜこんな予想をするかというと、同じように山に逃げ込んだ犬を捜索する方に少しでも参考にしていただきたい気持ちと、実際に山を捜索する際に当てもなく歩くことが如何につらいものか、やはり信念を持って探すべきところを歩かないとやりきれないものがある。

右の③尾根は仲林さんが同行してくれた。
 もう一つ大切なこと、それは周囲の応援協力である。今回も多くの方が気に掛けてくださり、探して回ってくれた方、情報をいただいた方、遠くから応援に駆けつけてくれた方、捜索に同行していただいた方などのおかげで解決したものだ。一人、一家族では長丁場の捜索は堪えられない。それは肉体的、体力的なものよりも精神的に堪えられないと思う。そんな意味で、山に迷った犬の捜索で協力の申し出があれば、わたしの行ける範囲で協力しようと考えている。おわり

のんびりとサークルで寝ているが、もしリードが外れたら野生に生きたことだろう。
 

コメント
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