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「影の銀行」デフォルトか、中国49億円分償還されず

2014年02月13日 07時53分57秒 | 経済
12日付の中国紙、上海証券報によると、吉林省の信託会社が大手行の中国建設銀行を通じ、国内の個人投資家らに販売した金融商品のうち2億8900万元(約49億円)分が満期に償還されなかったことが分かった。

 高利回りをうたった「影の銀行(シャドーバンキング)」の中心である「理財商品」で、何らかの救済措置が取られなければ、初のデフォルト(債務不履行)に陥る可能性もある。

 償還できなかったのは吉林省信託が組成し、山西省の石炭会社に投資した金融商品「松花江」の一部で、7日に満期を迎えた。商品の総額は満期が来ていない分も含め9億7300万元。石炭会社は経営難で自力での償還は困難な情勢だ。

 中国では1月末に、30億元規模の理財商品がデフォルトに陥りかけたケースがあったが、中国当局の指示とみられる正体不明の投資家が現れて元本が保証された。今回の吉林省信託もデフォルト回避のための救済策を探しているという。

 中国では4兆元分の理財商品が年内に満期を迎えるが、このうち約5千億元分に償還のめどが立たないとの見方がある。投資家保護を名目にデフォルト懸念の金融商品を、当局などがどこまで救済し続けるかは不透明。市場関係者は「デフォルト問題で負の連鎖が起きる危険性がある」として、警戒を強めている。
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偽サイトに誘導、12月以降300件 大阪府警が確認

2014年02月13日 07時43分23秒 | ニュース
 通販サイトを装って現金をだまし取る「偽サイト」運営者が、実在する企業・個人のホームページ(HP)の一部に、偽サイトに誘導する「偽ページ」を“寄生”させる事例が昨年12月~今月上旬に約300件確認されたことが12日、大阪府警への取材で分かった。

 一定の閲覧回数があるHPに寄生、偽ページ自体の閲覧回数などが水増しされるようにして、検索サイトで偽ページが上位に示されるようにしていた。検索サイトの特性を悪用したもので、府警は警戒を強めている。

 府警サイバー犯罪対策課によると、偽ページは不正接続で埋め込まれて直接表示されず、HP管理者も気づかない。管理に必要なパスワードが単純なHPや、プログラムが古いHPが狙われた。

 一方、検索サイトでブランド名や「激安」などのキーワードで検索すると、偽ページが検索結果の上位に表示され、信頼できるサイトのように見せかけていた。偽ページを見ようとすると偽サイトに誘導される仕組みで、府警幹部は「実在HPを巧妙に悪用して誘導している」と指摘する。

 偽サイトは正規のブランド販売業者などを装って通販サイトを開設、利用者に代金を先払いで振り込ませて商品は送らない。商品紹介が不自然な日本語で、格安販売をうたう例が多い。国民生活センターによると今年度は今月12日までの偽サイト被害相談が、2009年度全体の11倍の約6300件に上っている。

 同課はサイト開設企業・個人に「悪用されないようパスワードを複雑に変更するなど、対策の徹底を」と求めている。
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