日本共産党 前箕面市会議員 名手ひろきのブログ

日本共産党 
前箕面市会議員の名手ひろき(宏樹)のブログです。

市立病院・ライフプラザの駐車場有料化」委員会で否決

2010年08月05日 00時08分00秒 | ノンジャンル
8月5日(木)
「市立病院・ライフプラザの駐車場有料化」委員会で否決
 4日、市議会民生常任委員会が開催され、市立病院とライフプラザの駐車場を民間の駐車場事業者に貸して有料化する条例改正が6月に続いて再び審議され、賛成少数で否決されました。
 今回の市立病院の有料化はこれまで「3時間まで無料でこれを越えれば30分ごと200円ずつ増加する、患者は無料」を「30分まで無料でこれをこえると、3時間まで100円、その後30分ごとに100円ずつ増加」「患者・付き添いは何時間でも100円、障害者・時間外急患等は無料」へと変えようとするものです。
 
 委員会採決の結果は、
 反対3(共産、市民派ネット、民主)、
 賛成2(自民)
 倉田市長提出の条例改正が委員会で否決されたのは初めてのことです。
 しかし、9月議会初日(9月2日)の本会議採決では、否決されるかどうか、微妙です。(別項参照)

条例改正の内容
  「総合保健福祉センター条例」と「病院事業設置条例」から駐車場使用料金表を削除することの1点だけで、その改正が持つ意味は次の通りです。
 ①市立病院およびライフプラザの駐車場(3ケ所)を民間の駐車場事業者に賃す(要するに民間駐車場になる)。
 ②利用者は駐車料金を駐車場事業者に払うことになり、これまでのように病院または市(ライフプラザ)に支払うのではないので条例に料金の規定が不要になるので削除する。
 ③これまで事実上無料だった駐車料金を有料化することによって得た売上金の中から、駐車場事業者は病院または市(ライフプラザ)に賃料を納める。(市がもうかる)
 ④事業者は売り上げの5%(例えば)をもらう。(駐車事業者ももうかる)
 つまり、市民の財産である市の土地を民間の駐車場事業者の儲けの対象として提供し、あわせて病 とライフプラザの収入をふやすことなのです。

 3年前の3月に地方自治法が改正施行され、「行政財産に余裕があれば貸付できる」ようになった(規制緩和)ので、倉田市長はここに目をつけて、収益を増やすため条例改正を提出したのです。
 4年前、国会で地方自治法改正の審議をしたとき、衆議院では吉井英勝議員(共産)が、参議院では吉川春子議員(共産)が、「行政財産の貸付は、住民の財産である土地や建物を民間事業者の営利活動に利用させることになる。これは、自治体の本来業務の縮小や住民サービスの後退をもたらす」と反対していました。

 市当局はもっぱら「市の土地の有効活用」「市民サービスの向上につながる」と言っていますが、私なりに市の言っていることを解説すれば、
・「市の土地の有効活用」=駐車場有料化で病院と市の収益を上げること。
・「市民サービスの向上」=市立病院やライフプラザに用事がなくても利用できる。近隣の人には病院やライプラの目的に関係なく定期貸しもできる。
 また、駐車料金は「要綱」で定め、駐車場事業者とは要綱のとおりに契約するから、事業者が勝手に値上げできないので条例から削除しても「安心」と言っています。

9月2日の本会議での採決が微妙
①民主党の3人が反対で1枚岩になっていると仮定すれば、私の推測では
 賛成=自民(7)、公明(3)、無所属(2)
 反対=共産(4)、市民派ネット(4)、民主党(議長を除いて3)、無所属(1)
 12 : 12 で「可否同数」になり、議長(民主党)が市長の肩を持って「賛成」するか、民主党の民生常任委員と同じように「反対」するかは微妙。
②そもそも民主党の3人が「反対」で1枚岩になっているかどうかが微妙。
 (民主党は4人とも倉田市長を応援して市長選と市議選をたたかった)

 各委員の賛否の理由(敬称略)
 羽藤(共産):市の土地を駐車場事業者の営利に提供することに反対。
 川上(民主):市民負担を増やす。条例から料金表を削除することに反対。
 尾上(市民派ネット):川上委員と同じ理由。
 印藤・永田(自民):市立病院存続のため、収入を増やす有料化は必要。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿