古刹ではないが。埼玉県では最も由緒のある氷川神社にお参りに行く。何しろ今はさいたま市の中に含まれたが、合併前は埼玉県最大の都市(県庁所在地は浦和)である大宮の名前の起源である神社でもあるからである。
参道は大宮駅から続く旧中山道(大宮区吉敷町)から2km続き、入口に一の鳥居、図書館辺りに二の鳥居と並ぶ。旧16号線辺りからは両側に車道、真ん中を大きな杉などの並木のある歩道がまっすぐ延びている。
この神社はその歴史に色々な説があるが、少なくとも治承4年に源頼朝が社殿の再建を命じた記録があり、由緒としては第五代孝昭天皇の御代と言われているため、2000年以上前と考えられる。また、氷川信仰とはそもそもスサノオに対する神道信仰で、この神社には須佐之男命・稲田姫命・大己貴命の3柱が主祭神で、関東に多くある氷川神社の総代、また初詣客も県内1位である。
参道の途中の駐車場に車を入れ、しばらく参道を歩くと三の鳥居が登場、さらに両側には池があり、橋を通る。すると朱塗りの楼門があらわれ、中に入ると真ん中に舞殿、その奥に本殿を構えている。真ん中に舞殿があるのはなかなか変わった造りである。
この日も寒かったが、初詣の賑わいにひと段落ついたためか、赤ちゃんのお宮参りの一行にたくさん会うことができた。それにしても境内には宗像神社、石上神社、住吉神社、松尾神社、御岳神社、稲荷神社など多くの境内神社があり、ここに来るだけで多くの神様にお参りできる便利な神社である。
余談だが、参道に売っている団子やの醤油団子は美味かった。