鉄道シリーズ その92。今回は新京成電鉄を訪れた。新京成というとどうしても新興住宅地どう畑の中をガタガタ言いながら走る単線の鉄道というイメージだったが、乗ってみてイメージでものをいうべきではないことがよくわかった。
保有路線は新京成線(京成津田沼~松戸 26.5km)1本で京成千葉線と相互乗り入れをしている。1947年12月新津田沼(今のところとは少し違う)~薬園台で開業、1955年に全線開業、1975年には一部区間(京成津田沼~新津田沼)以外は複線化している。路線は千葉県習志野市~松戸市と全て千葉県内を通る関東地方唯一の準大手私鉄である。
また、扇型をした路線のため、放射状に伸びる各鉄道と連絡しており、京成千葉線・JR総武線・東葉高速線・東武野田線・北総線(成田スカイアクセス線)・JR武蔵野線・JR常磐線と7本にも及ぶ。本社以外に『新○○』という鉄道会社を持っているのは戦前にあった新京阪鉄道(現在の阪急京都線にあたる)があった位で今もその名が残っているのは珍しい存在かもしれない。
今回は京成津田沼駅で乗り換えたが、ホームに着くと新京成カラー(ジェントルピンク)塗色8800系の松戸行が入線してきて乗ると『この電車は2番目の発車で直通電車が先に出発する』とのアナウンス。
止む無く反対側のホームに行くと京成千葉線からの乗り入れの8800系の松戸行が入線、こちらは乗り入れ塗色である。
混んでいるかなと見るとあらかたの乗客は下車してガラガラの電車がスタート。すぐにJR総武線を跨線橋で渡り、左にカーブして新津田沼駅に到着。ここでJR津田沼駅に連絡しているため、乗降客は多い。そこから、前原(まえはら、九州ではまえばると読むが)、薬園台、習志野、北習志野と止まる。北習志野は東葉高速線への乗り換え駅だが、新しくて綺麗である。
更に高根木戸、高根公団と駅間短く止まるが、殆ど特色がない。因みに高根公団駅の由来は駅そのものが1961年に隣接する高根台団地造成に合わせてできたことによる。日本住宅公団もなき今、公団と残されているのが、その歴史を語るようである。
特色がない駅が続いたが、漸く降りてみたい『滝不動駅』に到着、下車するが同様に下車する人すらない。ここからは次回に報告したい。