hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

〇〇南蛮そばを探究する③

2021-01-07 05:00:00 | グルメ
『日本そばにこだわる』6杯目。◯◯南蛮の中で私が『鴨南蛮』と並んで好きな『カレー南蛮そば』の名店をご紹介する。日本橋中通りの老舗そば店『やぶ久』である。

やぶ久は1902年創業の老舗蕎麦店であるが、やはり有名なのはカレー南蛮、立川志らくがここ以外では食べないというほどのファン。実際に店に行くととそのバリエーションの多さに驚く。まずはうどんか蕎麦の2択、辛さは普通、辛口、大辛、激辛の4択、肉は鶏、豚、黒豚の3択、つまり24通りの中から選択できる。今回は『蕎麦、辛口、豚肉』をチョイス、小ライスを付けた。(さらにつけ蕎麦もある)

来店客は多いがセットメニューが人気、しかし、カツ丼・天丼などの丼に小カレー蕎麦の組み合わせ。来店客の7割はカレー系を注文する。
しばし待つと辛口カレー南蛮が到着。丼にたっぷりつゆが入っている。辛さを見ようとレンゲでつゆを飲むが、辛味より甘みが先に来て、かえしとカレーの融合が素晴らしい。肉やネギもたっぷり、肝心の蕎麦もやや細めである。

ただ、啜るとつゆがはねるが、ちゃんと紙エプロンが付いてくるので大丈夫(ミニカレーそばにはついてこない)。私の感想だが、普段辛口のカレーの好きな人は大辛か激辛の方がいいかもしれない。熱々をフーフー言いながら食べ、残ったつゆにご飯を投入、おじや風に食べれば満腹。ダイエットは今日はお休みとしてしまう。


次の◯◯南蛮はとり南蛮。行った店は水天宮近くの松竹庵。ここは常連が多い店で常連さんは奥の大きなテーブルに案内される。私は一人でボックス席、ゆったりと腰を掛けた。注文をして周りを見ると寒いためか、『力うどん』『鍋焼きうどん』『鴨南蛮』『あんかけ蕎麦』などが人気が高い。

まずはレンゲと振りネギを持ってきてくれる。とり南蛮そばは1100円、メニュー全体で真ん中あたりである。

運ばれてきたとり南蛮蕎麦を見ると、たぬきそばなどに比べて丼が大きい。蕎麦の上に大振りの鶏肉と少し火の入った縦切りのネギ。これに振りネギと七味唐辛子を掛けて食べる。鶏肉の脂がとけた美味いつゆを飲むが、脂があるからかかなり熱い。蕎麦は二八蕎麦、喉越しがいい。ネギは不思議な野菜で繊維に沿って切るのと繊維に直角に切るのでは味わい、歯応えなどがまるで違う。少し煮えたネギは甘くて美味い。


全体に量が多く、十分に満腹。ただ、この店のかえしは少し醤油が強く、ツユを飲み尽くすことはしなかった。とり南蛮を卵でとじた『親子なんばん』もあり、こちらの方がマイルドかもしれない。

ツユの味はやや辛めながら、ネギの切り方、鶏肉の火の入れ方、いずれを取ってもさすが老舗蕎麦屋である。鴨南蛮から始まり、ネギ南蛮、天南そば、肉南蛮、カレー南蛮、鶏南蛮といずれを取っても身体がぽかぽかする逸品である。

やぶ久
中央区日本橋2ー1ー19
05054851713

松竹庵
中央区日本橋人形町1ー15ー5
0336613995