年が明けてあっという間に2週間、コロナ騒ぎの影響か普通の年と比べてもかなり静かな新年となってしまっている。ところで私は8年前に広告会社に入ってからカレンダーが大変身近なものとなってきた。
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あまり、一般には知られていないが、カレンダーの制作は夏にはスタートしていてクライアントの意向を汲み取りながら、アイディア出しから始める。オーダーメイドのカレンダーは会社の顔でもあり、最終段階では社員にアンケートを取る場合すらある一大イベントである。
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近年、さらに我々が気を使うのは休日の表記、2019年は天皇御即位の関係で祝日が増えたほか、天皇誕生日(昭和天皇)が無くなるなど秋口までに話が決まらず往生した。2020年もオリンピックで体育の日などが移動、それを今年も引きずっている。
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これだけ苦労して作成するカレンダーだが、企業カレンダーは減少傾向でなくならないまでもセミオーダーや名入れのみに取って変わられてきている。
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一方で我が社にもクライアントはもちろん、媒体(テレビ局、雑誌社等)、協力会社などから多数のカレンダーを頂く。しかし、社員も少ないので余ったカレンダーや手帳は1月末には処分せざろうえない。
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私が住んでいる久我山では自治会がもう40年前から駅前の目につく場所に12月下旬〜1月末は『カレンダー交換箱』が置かれる。カレンダーが余ってる人が箱に入れ、必要としている人が持っていくシステム、使う人は稀かと思うかもしれないが退職してカレンダーが貰えない人などには需要が高く、たくさん持って行っても1時間程度でなくなる。また、特にデスクカレンダーは人気が高い。
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他にカレンダーをいらない人から必要とする人に渡す取組として『カレンダー交換会』は北海道を中心に行われていて、企業が無料で提供したカレンダーを個人に廉価で販売し、その資金を福祉事業者に寄付している。(今年はコロナで開催を見送ったものが多いようである。)
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私自身、例年年明けは新年会が多く、なかなか協力出来ていなかったが、今年は幸い何もない。思い切って会社からカレンダーや手帳などをカレンダー交換箱に紙袋1つ分ほど寄付をした。環境問題として無駄を省く傾向は強くなりつつあるが、カレンダー制作に関わる仕事をしている我々こそ使わない人が使う人に渡す橋渡しのような取組みにさらに今後も参加していきたいものである。