hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

駒込富士神社に参詣

2021-01-08 05:00:00 | 日記
初詣に『一富士二鷹三茄子』の由緒となった駒込富士神社にお参りに行く。JR山手線駒込駅で下車して本郷通りを左に曲がり、10分ほど歩く。

ちゃんと駒込富士神社入口という信号があるのでこれを左折して少し歩くと左側に『富士社』という額の掛かった鳥居が出てくる。



敷地は広いが建物が少ない殺風景な神社である。目の前には大きなカヤの木、しめ縄がかけてあるがかなりの樹齢であろう。


その先が小高くなっていて階段がある。実はこの山が富士山を表している。江戸時代に富士山を崇拝する富士講が盛んであったが、富士登山(富士詣)が簡単に出来なかったため、人工的な山に富士山の溶岩を積み上げ、富士登山の代替としていた。明治以降取り壊されたものも多いが、今も江戸七富士と呼ばれる富士塚(品川、千駄ヶ谷、下谷坂本、江古田、十条、音羽、高松)もあり、江戸七富士巡りも行われている。

この富士塚、元は加賀前田氏の屋敷内(現在の東大本郷キャンパス)内にあったが、その後、屋敷外の本郷本富士町に移し、さらにこの地に合祀した物である。今でも本富士という地名は警察署の名前に残されていて、さらに本郷通りと不忍通りの交差点が『上富士前』というのも(もちろん旧町名でもある)富士とは駒込富士神社のことを表している。

初夢のブログにも書いたが『駒込は一富士二鷹三茄子』という語呂のいい川柳があり、鷹は近くにあった(現在の駒込病院)鷹匠屋敷、茄子はかつての名物だった駒込茄子のことを言う。

もちろん、この富士塚にも富士山の溶岩が使われていて様々な石造りの札が残っている。この階段を登ると本殿がある。しかし、現在は無人の社で朱印などは近くの天祖神社で行なっている。



天祖神社までは5分程度、本郷通りから参道が続く立派な神社で本殿も新しく作り直されている。由緒は1189年源頼朝が奥州征伐の際に霊夢のお告げがあり、神明を祀ったと伝えられている。

社殿の隣にある授与所で駒込富士神社の御朱印を頂きました。また、驚いたのは手水舎、本来ならば柄杓で水を掬うところだが、竹を伝い水が流れるように工夫されていてコロナ対策も万全に為されていた。