hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

ムライ酒店に出かける

2021-01-17 05:00:00 | グルメ
年末が近くなると日本酒を買いに行くのが毎年の恒例となっている。普段から決めている酒屋は何軒かあるが、中々新しい銘柄を飲むチャンスが巡ってこない。そんな中、恵比寿駅近くに面白い店を見つけたので早速訪問することにした。

面白いというのはやや歴史のあるビルの中にある部屋の一角でやっているというのだ。ネットで調べた住所にある小林ビルには確かに『ムライ酒店』と表示はある。エレベーターで4階にあがり、ドアを見ると確かにムライ酒店の表札は出ている。ドアを開けると普通のオフィス、呼び鈴を鳴らすと女性が出てきたので『ムライ酒店に来ました』と話す。すると恰幅のいい男性が現れて一旦部屋を出て9階に行く。奥の部屋の鍵を開けて入るとそこには壁2面に酒瓶が並び、応接のテーブルには試飲用のお猪口がある。

男性は『よく、会社のドアが開けられましたね、ここで帰る人が実は多いんです。並んでいるお酒は基本的に全て試飲できます。よろしければお好きなものを選んでください』と言われる。

壁を見渡すと農口、久須玉、七笑、苗加屋など幾つかは知っているが、知らない蔵が殆ど。私が勝手が分からず躊躇していると『鳳陽』(宮城県)を出してくれて取り敢えずと猪口に注いでくれる。恰幅のいい男性(村井社長)は『最近気に入っている酒です。まずはこれから行きましょう』と注いでもらう。飲むと穏やかな飲み口ながら喉を抜ける頃には旨味が出てくるふくよかな酒である。
『これは美味いですね』と言うと『宮城県では最も古い蔵ですが、石高が少なく、東京にはあまり出ていないんです。さらに一升瓶のみなんです。』私は四合瓶を求めるつもりなのでその旨をいうと、『それは個人の方はよくある話です。』切り替えてすぐに『越路の紅梅』(新潟県)を出してくれる。

これは飲んだ直後は酸が立つ気がするが、口に含んでいるうちに旨味に変わる。これも美味い。四合瓶があると言うので購入。時間がないため、あと3種類ほど試飲させて頂き、越路の紅梅を買った。

今日はゆっくりと再訪。最初に頂いたのは先日買った越路の紅梅の絞り立て。買ったものよりフレッシュで香り立つ。『今日はおでんに合う燗酒が買いたい』と私が言うとまずは『竹泉』(兵庫県)からと出して頂く。常温で試すが15BYのため、かなり黄色い。しっかりした濃醇な酒、しかし、古酒独特なひね香は感じない。『燗をつけるとまた変わりますよ。この「どんとこい」という米を使った所が面白い』と言われる思わず購入を決める。

おでんならどうしてもという酒、ただ、一升瓶しかない『磐梯壽』(福島県)を勧められ、試飲するがかなりのしっかり系、燗酒専用もあるのですが、とも言われ、確かに美味いがこれは諦める。他にも白麹を使った鍋島(佐賀県)や菊の井(青森県)、鉾杉(三重県)ほか多数試飲したが、何も美味い。爽やかな正月っぽい酒があると頂いたのが、『大典白菊』(岡山県高梁市)のサンライズというお酒。ラベルが日の出のため、すぐに購入に走る。試飲してもフルーティで爽やかな淡麗な味。


他にも飲みたいのは色々あるが、2回目もこれで終了。酒もいいが、村井社長と話すのも楽しいお店である。村井社長の好みは旨口で広がりがあり、リーズナブルであることとか。平日のみの営業で夜6時半までやっています。是非、ご訪問下さい。ただ、村井社長がいないと困るので必ず予め電話をしてくださいね。

ムライ酒店
渋谷区東3ー26ー3小林ビル4階
電話0334753575