hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

赤羽付近の坂⑥

2023-10-28 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その192。赤羽付近の坂⑥、赤羽八幡に上る坂と並行に伸びていくのが『師団坂』である。



これは坂の上に旧陸軍の近衛師団と第一師団に所属した2つの工兵大隊に向かう坂であったためつけられた。



『工兵坂』とも呼ばれ、面会者などで賑わっていた。第一師団工兵大隊兵舎跡は星美学園の敷地となっている。



師団坂の途中、左に折れる細い下り坂がでてくるが、これが『赤羽坂』。元々は埼玉方面に向かう主要道だったが、付近が軍用地、鉄道用地、住宅地に開発され、地勢が変化。勾配もなく、道の痕跡という状態。

星美学園の正門前を通り、道なりに歩くと東京北医療センターの前に出る。これを右に曲がると地図の上では東北本線のガードがあるはずだが、見つからない。



変形四角形の赤羽台四丁目公園は出てきて、鉄道の音は聞こえるが線路はない。それもそのはず、この真下を東北本線が走るトンネルの上に公園があるのだ。



公園を出て右の細い道を降りていく。この坂道が『稲荷の坂』、急で細く、くねくねと曲がる。坂下に標識があり、その向かい側には郷蔵稲荷が祀られている。





さらに境内には小袋庚申堂、4本の石碑が並んでいる。このうち左3本の供養塔は元禄、寛文、宝永の銘がある。

気を取り直して来た坂道を上る。右側は崖になっていて地上3階に玄関のある家が立ち並ぶ。鉄骨を組んで駐車場にしている家も。
ようやく坂を登り、先ほどの公園をそのまままっすぐ進むと左側に東京北医療センターの建物がでてくる。(以下、次回)