『夏旅2024』①。今年も夏旅に行って参りました。2024年夏旅は三重県→奈良県→京都府→滋賀県という関西旅行である。還暦を過ぎると国内では島を除くと行く場所がなくなってくる。しかし、しばらく墓参りもしていないので今年は京都の墓参りをしつつ、旅行することになった。
まずは三重県名張市にある赤目四十八滝を訪ねる。この名所を知ったのは小学生の頃で昭和25年から観光百選切手に選ばれた各2枚が発行された。毎日新聞社が中心となり、全国の名勝のうち山岳・温泉・高原など10個のジャンルに分けて一般民衆から選んだのである。
瀑布部門でトップだったのが赤目四十八滝なのだが、これを見て一度尋ねたいという願望を叶えるために訪問した。
自宅を0600に出発、品川駅から名古屋駅に新幹線で向かう。普段は東京駅経由で行くことが多いが、休日の朝の時間は中央線快速運転がないことから品川駅利用としたが、重い荷物を抱えて行くのならば東京駅利用の方が断然楽である。何しろいつまで経っても完成しない渋谷駅の階段を舐めてはいけない。
名古屋駅でアーバンライナーとの乗り換えが不調(ひのとりは名張は通過)のため、名張に着いたのは11時前となった。
ただ、近鉄名古屋駅で『ひのとり』『しまかぜ』『アーバンライナー』『伊勢志摩ライナー』『ビスタカー』など色々な車両が見れて楽しい時間を過ごした。
名張駅では江戸川乱歩像がお出迎え、駅近くのレンタカーを借りて赤目四十八滝に向かう。車で約30分程度とガイドブックに出ていたが、道も空いていて少し早めに到着。ここで初めての観光地、いつも悩むのが駐車場である。下の方の駐車場管理のおじさんがここに停めろと指示。無料なのでそれに従うが外は驚くほど暑い。ダラダラ坂を滝に向かい歩くが、その先の駐車場にも空き、後ろから来たドライバーはおじさんの言うことも聞かずどんどん先にいく。ところが我々が10分ほど歩いたところにある駐車場もまだ余裕、疑ってかからないと余計に歩かされる。
途中にはお土産物を商う店や手裏剣体験のできる店などあるが、どこもガラガラ、お土産物屋のおばさんにちゃんとお弁当は持っている?と聞かれたが、こちらは東京駅で調達済。
入場料は入口の赤目滝水族館で支払い、水族館の中に入る。中にはウグイやこの滝の名前の由来の一つと言われているアカメ、カエル、ミズカマキリなどの水槽がある。
一番奥にお目当てのオオサンショウウオの水槽はあるが、オオサンショウウオは棲家の土管に頭を突っ込んだまま。身体は見えるが頭が見えず、がっかりである。
水族館を抜けると木々の中に川沿いの道が続く。ただ、それまでの太陽の下、影もない道と違い涼しく、川の流れも影響しているのだろう。
赤目四十八滝とはたくさんの滝が連なるという意味で四十八あるわけではないが、それぞれに名前が付けられている。渓谷美を堪能しながら川沿いの遊歩道を歩くと小さめの行者の滝、銚子滝、霊蛇の滝と現れる。
まあ、滝と言えば滝だが、小さなものと思っているうちに『不動滝』、不動明王から名前を取ったもので、高さが15mもある。滝の前が大きく開かれ、前に立つだけでマイナスイオンに包まれる。(以下、次回)