仕事柄、正月休みが明け、初出勤の日から挨拶回りでクライアントを回る。もうこの行事を続けて今回で13回目になる。年末に比べて明らかに寒くなり、さらに雨と悪コンディションの中、一社ずつこなしていく。いつも頭を悩ますのはランチ、どうしても時間が押したり、逆に時間が余ることが多い。そのため、どこで飯が食えるのかはやってみなくてはわからない。
昨年は立喰そば(後楽そば)だったが、少し時間があるので後楽園駅の駅ビル6階まで登る、海鮮、中華料理など悩んだが、蕎麦屋を発見、中に入る。
店の名前は『そば前一文字』、エレベーターから回り込まなければ店に辿り着けない少し分かりにくいところにある。しかも夜中心の営業のようで比較的空いていてすぐに店に入ることができた。
ランチメニューはシンプル、3種類のメイン(魚丼、天丼、天ぷらご飯)に十割蕎麦(温・冷)を選択する。私は『天丼・かけそば』(1200円)にした。どれを選択しても1200円だが、珍しいことに外税である。(これはいいのだろうか)
すぐに我々のオーダーに取り掛かる。すぐにランチは到着、まずはかけそばから頂く。蕎麦はさすがの十割蕎麦、麺が美味い。ツユは関東風の濃いめの鯖節の味。ただ、薬味が三つ葉のみで振りネギがないのはいかにも寂しい。
天ぷらは揚げたてものに丼ツユを潜らせ、ご飯に載せたもの。尾のついたバナメイ海老、野菜はズッキーニ、オクラ、ヤングコーンの天ぷらだが、あつあつの天ぷらはやはり美味い。ご飯の量もちょうど良い。
ただ、何となく盛り付け方が学食のようでやや味気ない気はしたが、値段からしてやむを得ないか。天丼は普通の味であった。
小鉢はレンコンのきんぴら、夜の部のお通しだろうが、買ってきた惣菜のようで工夫が感じられない。
するとだんだん混み出してきたので席を立ち、お勘定をする。よく見るとレジの隣は大型の冷蔵庫、その中に爾今、あかぶ、乾坤一、醸し人九平次、伯楽星、三井の寿など銘酒の一升瓶がずらり。
値段は見ていないが、確かにそば前を売りにする店だけあると感心。もう少しそば(近く)にあれば嬉しいのであるが。まあまあのランチでした。ご馳走さまでした。
そば前一文字
文京区春日1ー2ー3メトロエム後楽園5階
0505593