hokutoのきまぐれ散歩

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久留里線廃止予定区間に乗車④〜ようやく実車

2025-01-05 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その256。久留里駅を出たディーゼルカーはあまりスピードも上げずに竹林の中を走る。葉の刈れた細い竹が左右の窓に時々当たる。



小櫃川の支流と思われる細い川を超える鉄橋を2つ越すと少し周辺が開ける。耕作の終わった田んぼの横を抜けるとまもなく平山駅が近づいてくる。



平山駅は駅前が開けてはいるが、建物はトイレだけ。細い道の先には久留里街道(国道410号)が走っている。ワンマン運転のため、下車の場合は運転席横のドアしか開かない。



乗客はそこから降りるのだが、男子学生が1人下車した。彼は駅舎の横に停めた自転車に乗り、走り去った。



平山駅を出るとほぼ久留里街道に沿って線路が敷かれている。国道は意外にトラックなどの交通量は多い。2つの短い鉄橋を越え、再び久留里街道沿いに続く。

上総松丘駅に到着する。駅舎はやはりログハウス風だが、30年ほど前に火事で駅舎が燃え、建て直されたものらしい。この駅でも2人の学生が下車した。

駅を出ると右に弧を描き曲がっていく『久留里線廃止反対』の看板が1つ、寂しく立っていた。短いトンネルを越えると左側に国道465号、右側に小櫃川に沿って行く。最後は国道の下を走り、唐突に終着駅上総亀山のホームに定刻通り14時11分に滑り込む。



上総亀山駅に着くとやはりワンマンのため、1番前の出口から運転手に切符を渡して下車する。駅自体はつい先ほど来たばかりのため、ディーゼルカーの写メを撮りに降りる。



他の乗客も2人を除けば折り返しに乗車するため、駅から遠くには離れることはない。14時27分には折り返しの木更津行が出発する。

1番前の席に座るが、前方の運転手の後ろの席から前の風景を撮っているのは小学生高学年の男の子とお母さん、同じような親子がもう一組、最近は鉄道マニアも親を連れて来るのかと変に感心した。

定刻通りに上総亀山駅を出たが、上総松丘駅よりかなり手前で止まる。何かと思ったら竹が線路に倒れかかっているため、それを切って取り除くとのこと。5分程度で終わり、再び走り出す。とにかくのんびりしているのである。

久留里駅到着は14時45分のはずだったが5分ほど延着。ただ、久留里駅の停車時間が9分あるため、調整して出て行った。

私は久留里駅の駅員に精算をしてもらい、車に戻った。正直いうと久留里〜上総亀山はほとんど人家もなく、山の中を川や道路に沿って走るのが殆どで車窓を楽しめるところはほとんどなかった。


(木更津駅に向かう途中の踏切)

ただ、最後に久留里駅で上下線に2編成の車両が並んだ写メを撮ることができてよかったのである。





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