『関東三十六不動尊巡り』⑳、第25番皿沼不動尊に向かう。地図で見ると西新井大師(26番)から距離は近いのだが、かなり歩いていることでもあり、タクシーを使う。
以前に日暮里舎人ライナーの谷在家駅を訪れた際に前までは行ったが、時間が早すぎで諦めて帰ったお寺である。
元々は新義真言宗宝蔵寺の墓域に御堂が建てられ、この小さな庵に阿弥陀如来を安置したのが由緒。江戸時代に入り、付近は大火があり、草堂は燃えたが、本尊が焼け残った。1625年に寛永寺が創建され、この一帯が寺領となると再興された。
さらに成田不動への信仰が盛んになると当院も講社を組んで成田山に詣でるようになり、ついには成田山より御前立不動尊像を拝領して当院の本尊とした。
明治に入り、廃仏毀釈などで寂れた時期もあったが、時の住持普ト和尚が熱心に祈願を続け、復興を成し遂げた。
再興第三世信央和尚は三井寺の金色不動堂三心殿を建立、日本最大級の不動明王像を勧進した。この大不動は高さ12尺(363cm)、身丈6尺3寸(191cm)と大迫力、本堂が広くないこともあり、入った瞬間に威圧感を感じた。もちろん、お不動様に手を合わせた時も同じである。
お寺は3階建で本堂は階段を登り2階部分、入口には梵鐘がある面白い造りとなっている。
4時前にお寺に入ったこともあり、参拝するのは私だけでお寺の方と色々とお話したが、参拝する人はそれほど多くないとのこと。なかなか札所巡りが進まない話をしたら、マイペースでじっくり行く方がいいとアドバイスを頂く。
せっかくお参りに来たのだからと2025年の暦や交通安全のステッカーまで頂き、お寺を退去した。