いよいよ押し詰まり、今年も人形町の締めの風物詩『歳の市』が始まった。今年は25日が日曜日のため、朝に東京メトロ半蔵門線の水天宮前駅を上がるともう多数の露店が並んでいて、すでに開店の準備をは組の鳶職の若い衆たちが始めている。
水天宮前から人形町に掛けて進行方向右側の歩道にはお飾りや門松、裏白やお供え餅などをメインに売る店が立ち並んでいては組の提灯もあちらこちらに。
よく見るとしめ飾りも大根〆やごぼう〆もある。ゆずりはや松が無造作にバケツに突っ込んであるところもある。
人形町交差点まで行き、反対側に渡る。こちらは露店で食べ物を売る店が多かったが、コロナ以降はたこ焼きや綿菓子などはなくなってしまった。
僅かに残ったのが、七味唐辛子、ベビーカステラ、焼き栗くらいなものである。
他には来年の暦や苔玉(盆栽のようなもの)、靴と下駄、みかんや干した果物など7、8軒に減ってしまった。
以前は人形町交差点から並んでいたのに、今は甘酒横丁より向こうだけになってしまった。
水天宮前駅近くにある和菓子の老舗『壽堂』さん、もう立派な門松が飾られていてショーウィンドウの中にはウサギのお饅頭が売られていた。
もう今年もあと僅かである。この歳の市は30日までである。