『切手シリーズ』その88。オリンピック閉会後早くも1週間、スポーツに関する日本切手についての第二弾、いずれも日本が金メダルに輝いた『野球』『ソフトボール』の切手について書いてみた。
まずは野球だが、初めて記念切手の意匠として用いられたのは1948年10月発行の第3回国体切手である。当時は4種類の切手が発行され、野球、陸上競技(ランナー)、走り高跳び、自転車が採用された。
1968年8月に高校野球50周年記念の2種類の切手が連刷で発売。15円切手で1枚は50周年を表す人文字、もう一枚は真紅の優勝旗と投手であった。
1978年10月には第33回国体切手として軟式野球のバッターとキャッチャーのデザインの切手が発行された。
さらに1979年8月には都市対抗野球50回記念切手が発行されたが、デザインは野球ボールの上にバッター、野球ボールには黒獅子が描かれている。黒獅子は都市対抗野球の優勝旗にもあるマークである。
ここまでは全てアマチュア野球の切手ばかりだったが、1984年11月には日本プロ野球50周年を記念した60円切手が3種類発行された。うち2種類は昔ながらのユニフォーム姿の投手と打者。実はこの切手は読売新聞が王貞治と正力松太郎の2人をデザインとし、巨人軍50周年で発行を目論んだもの。ただ、当時の郵政省はプロ野球全体でないとと難色を示し、沢村栄治を彷彿させる投手、景浦将(戦前の阪神の主力打者)を彷彿させる打者になり、もう1種類はプロ野球創設に貢献した正力松太郎の切手発行に落ち着いたもの。
2018年6月には第100回全国高等学校野球選手権記念大会の切手が82円×10枚の形で発行された。
一方、ソフトボールは1962年10月の第17回国体切手として射撃とともに発行されている。
最も新しいのは野球・ソフトボール共に今回の東京オリンピック2020記念切手は2021年6月23日に20種目のうちの2枚として発行されている。(フレーム切手は含めていません)