日本橋本町には小さな店が並んである一角がある。ちょうどべったら市で有名な寳田恵比寿神社の周辺、人形町駅より小伝馬町駅に近いエリア。最初に目指した冬はカレー蕎麦が有名な『更科』にはすでに5人以上列を作っていて諦め、その先の路地へ。チキンプレイス(焼き鳥)、華(町中華)、小倉庵(蕎麦屋)などが並んでいる。今日の気分はチャーハンと『華』に入ると運良く席はあと少し残っていた。
いわゆる『ザ、町中華』。細長い店で奥に厨房、そのまえがカウンター席6人、手前には4人席が3つ、2人席が1つ。私は2人席に座る。2人席と言っても私の座る反対側はカウンター席とぶつかりそうで実際には1人席である。
メニューは定食(ニラレバ、麻婆豆腐、中華丼、麻婆茄子、豚と野菜のカレー丼)とあるが、私はチャーハン(750円)を注文。
その後どんどんお客さんは入ってくるが、定食を頼む人は皆無。チャーハン、野菜ラーメン、坦々麺、冷やし中華、ジャージャー麺、焼きそばもバラバラ。厨房の2人は大忙しである。
店のおばさんは1人でホール担当。彼女はうまく座る席を誘導、なかなか接客は上手い。
チャーハンは他の1人が頼んだからか、割りに早く出てくる。チャーハンにはサラダ、スープ、チャーハン、おしんこもついてくる。
サラダはよく冷やしてあり、配膳前に冷蔵庫から出して胡麻ドレッシングをかけてくれる。メインはレタスだが紫キャベツ、コーン、ニンジンなども入っていてカラフル。冷えていて美味い。
スープも面白い。ラーメンスープの中にワカメと油揚げ、ネギと具がたっぷり入っていてこころもちボリュームがある。
肝心のチャーハンは勿論出来立て。パラパラを重視することはないが、具はあくまで角切りチャーシュー、卵がメイン。カニカマの他は僅かにネギが入る程度。逆に言うと角切りチャーシューがメインでガッツリと頂ける。やや化学調味料が多いが町中華では常識(?)かな。量もたっぷり。
また、美味かったのが白菜メインのお新香。味付けが抜群である。その後はどんどん客が入り、食べたらすぐに帰る。くるのはほぼ常連客、私が会計で席を立ち振り向くともう知らないおじさんがついさっきまで座っていた席に付いていた。
因みにこの店の電話番号末尾は8787、つまり『はなはな』。やはり町中華は違います。美味いチャーハンをご馳走さまでした。
華
中央区日本橋本町3ー10ー4
0336628787