11月30日は朝から晴れ、雲も殆どなかった。外苑のイチョウ並木の黄葉がピークというニュースを見て、昼飯を食べたのち、安直にそそくさと出かける。ところが地下鉄銀座線外苑前駅でイチョウ並木側の出口から改札を出るともう混雑が始まっている。なんとか自動改札機は越えたが、列は殆ど動かなくなった。
周りを見渡すといつものインバウンドがいることはいるが、殆どが日本人カップル。確かに金もかからず絶景が楽しめるのだからデートにはもってこいである。5分以上かけて地上に出ると青山通りは先ほどのようには混んでいない。
赤坂見附方向に歩くと絵画館前に続く道は見事に黄色に染まっている。横断歩道を渡る人は中央で奥に絵画館を置いた風景を撮ろうとするし、警備員は早く歩けと促すし、中々の喧騒である。
私は横断歩道を渡り、並木に沿って左に曲がる。まだ少し緑葉の残る木もあってグラデーションが素晴らしい。バックは抜けるような青空、太陽も斜めから光を飛ばし、眩しいほどである。ノロノロとイチョウ並木を歩くと自撮りをしているカップルの多いこと。歩行者天国のため、車も気にすることなく、堂々と写メが撮れる。
ライトアップされればさぞや美しいだろうと素直に思う。これだけのイチョウ並木の一部を再開発に絡めて伐採しようとしている輩がいるが、この黄葉を見ても実行しようと考えるのだろうか。
途中、右手では伝統工芸職人展が開催中で箸、瀬戸物、古着屋、着物などを扱う店が出店。箸の店で100円の箸置きを物色、ついつい10個近く買ってしまう。
突き当たりの絵画館前広場ではクリスマスフェスタ、こちらも沢山の人で溢れかえっていたが、入場料が必要と聞き、入ることは断念した。
クリスマスのオーナメントは嫌いではないが、もうここ数年室内用のツリーも出していない。
また、豆電球で飾っていた庭に植えていたもみの木も枯れて、切り倒したため、今回は諦めたのである。(以下、次回)