『鉄道シリーズ』その241。岳南電車③、0946岳南江尾発を逃すと1020まで電車がないため、慌てて写メを撮り、電車に乗り込む。今度の車両は9000系2両連結のオレンジ色の車両で元は富士急行1000系、シートはクロスシートとなっている。平成30年に導入された車両である。
定刻通りに出発、次の神谷駅で下車する。もちろん無人駅だが、駅の看板には色々と説明があり、目指す浅間古墳までの行き方も丁寧に書かれている。
降りたのは私1人、地図に従って歩く。駅前のお宅ではご近所のおじさんとおばさんが世間話、私が挨拶すると『富士山が綺麗やろ』と声を掛けられる。こちらも『そうですね、毎日見られるのはいいですね』と返すと『いつもこんなに綺麗に見れるわけじゃないよ。今日はかなりいいほうだよ。』とのこと。お気をつけてと言われ道を急ぐ。
県道沿いには黒塀囲いで大きな鞍のあるお宅があり、これを右折。次の道を左に行くと古墳に向かう坂道となる。
坂の1番上は東名高速、これを橋で渡り、その先左の階段を登ると『浅間古墳(せんげんこふん)』の下に出る。
説明板によると長軸90m、後方幅60mもある前方後円墳で古墳時代中期のものと推計される。鳥居をくぐり、階段を登ると淺間神社の小さな社がある。国指定史跡で静岡県東部で最大のものらしい。
付近にも千人塚古墳や琴平古墳なども見つかっていて、このお墓は地中レーダーによる観測で石室があると推定されている。また、墓の主はスルガのクニの王と言われている。
墳丘からの眺めは素晴らしく、太平洋に至るまで肉眼で見ることができる。ただ、発掘調査は行われておらず、これ以上はわからない。
もちろん周辺は歩いてみたが、神社社殿野周りは一段低く、さらにその先はさらに低くなっていてここが古墳というのはよくわかった。
(以下、次回)