『久我山歳時記』(54)、12月7日は二十四節気の大雪(だいせつ)に入る。気温の高い日が続いていた日本列島も11月の終わりからは北海道・東北地方は寒気の影響を受け、最低気温が氷点下の日が続いた。
大雪入りを待つかのように冬将軍の到来となり、寒気が北関東まで降り、12月7日の最低気温は埼玉県では1℃と寒さが一気にやってきた。東京はまだかろうじてそこまでとはなっていないが、年末にかけて寒くなるらしい。
大雪は12月7日〜21日だがさらに細かい七十二侯では『閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)〜12月10日』『熊蟄群(くまあなにこもる)〜12月15日』『鱖魚群(さけのうおむらがる)〜12月21日』とどんどん寒くなっていくのである。
久我山の町を歩くとユリノキの葉もほとんど落ち、ケヤキ並木の落ち葉で通りが一杯となっている。
花はちょうど山茶花が満開の時期、赤や白、ピンクの花が華やか。他にもツワブキ(石蕗)の黄色い花もいい。
我が家のそばの11月になると咲くコウテイダリア(皇帝ダリア)が気になり見に行くと、いつも2mを越える高さになる草も今年は1m30cm程度しか伸びていないが、花は今が満開。
霜が降りると枯れてしまうのだが、今年は暖かさが残っているからか、もう少し楽しむことができそうである。
花が少なくなるこの季節、赤い色に驚かされるのがカラスウリの実。街路樹に蔓が巻きつき、葉が枯れて実だけが残っているからだろうか。
赤く鮮やかな実といえばピラカンサも負けていない。写メに撮ったこの木の実の数は幾つあるのだろうか。他にもナンテンの実も美しい。
モミジやイチョウは散り始める中、美しく紅葉しているのは壁に沿って生えているツタ(蔦)、まるで絵画のように美しくグラデーションとなっていた。
次の二十四節気は今年最後の『冬至』、今年もあと20日あまり、風邪も引かずに、寒くなることを楽しみながら暮らしていきたい。