『東京の坂、日本の坂』その225。上野駅周辺の坂道を歩きながら、旧跡も巡ることにした。11月も後半に入ると急激に寒くなり、冬近しと誰もが感じる。上野駅公園口も2022年3月にリニューアルされ、通行量の多かった上野公園通りも南北に分断、駅前は車が入れなくなった。
歩く方からすると実に快適で出口を出て真っ直ぐ行けば動物園、先を右に曲がると国立博物館などわかりやすくなった。駅前のイチョウの木も黄色くなったもの、まだまだ緑色のものなど個性が出ている。
右手には国立西洋美術館、有名なコルビジェ設計の世界遺産。現在、モネ展が開催中のため、たくさんの人が並ぶ。
向かい側にはオーギュスト・ロダンの『考える人』『カレーの市民』という名作が展示されている。列も長いことから並ぶのは諦め、東京文化会館の方に歩く。
下り坂となるが、これが『車坂』。明治16年までは上野寛永寺から東側に降りる坂が3つ(車坂、信濃坂、屏風坂)あったが、上野駅と線路の拡幅により、全て消滅した。
今の車坂は旧町名の車坂町によるものとある。池波正太郎の剣客商売にも登場(消滅した車坂)する。
(パンダ橋)
車坂には上野動物園にいる動物のパネルが埋め込まれていてこれを確かめるのも楽しい。パンダ、ハシビロコウなどを見つけた。
車坂には上野動物園にいる動物のパネルが埋め込まれていてこれを確かめるのも楽しい。パンダ、ハシビロコウなどを見つけた。
(旧松竹デパート)
(旧聚楽)
その先、階段を降りると右手にかつては上野松竹デパート(上野松竹など映画館の入ったビル)やじゅらく(聚楽)は新しいビルになり、すぐを右に曲がると3階まで行けるエレベーター、降りると上野公園に入ることができる。(以下、次回)