『鉄道シリーズ』その226。都営浅草線スタンプラリー④。都営地下鉄浅草線日本橋駅の駅名は開業時には『江戸橋』という名前であった。1963年の開業時は東京メトロ銀座線はあったものの、東西線はまだなく、また、銀座線からの地下通路もない日本橋駅とは別個の駅であった。
1967年に東西線が開業すると東西線日本橋駅と江戸橋駅は乗換駅とはなったが、日本橋駅に改名したのは1989年とかなり後のことである。位置的には都営浅草線日本橋駅は昭和通りの地下、銀座線日本橋駅は中央通り地下、東西線はその中間にある。
都営浅草線日本橋駅はA線とB線を結ぶ構内通路がないので誤って乗った際にはいちいち駅員に話し、さらに改札外の通路を歩かなくてはならず、極めて不便である。
スタンプに描かれているのは『日本道路元標、日銀本店』といずれも駅からはかなり離れている。ただ、『江戸橋』自体はもちろん現存するが、地名としての江戸橋は1973年になくなり、今は日本橋となっており、なぜか交差点の名前にのみ残っている。
因みに銀座線日本橋駅のスタンプには『日本橋』が描かれている。
人形町駅は都営浅草線と東京メトロ日比谷線が交差している。スタンプには『人形町名物のからくり時計、下町KING人之助(人形町のマスコット)』が描かれている。
カラクリ時計は人形町通りに2ヶ所設けられていて定時(毎時00分)に中の人形が動くとともには組の木遣を聞くことができる。ただ、機械が古いためか、木遣があまりよく聞き取れないというのが真実だが。
日比谷線のスタンプも『からくり時計』である。人形町にお見えの節はぜひ見て行ってください。
東日本橋駅はJR線馬喰町駅、都営新宿線馬喰横山駅と通路で繋がっている。東日本橋駅のスタンプは『薬研堀不動尊、柳橋』、いずれも風情がある。
薬研堀は七味唐辛子の別名として使われるほど有名だが、1番メジャーなお店は浅草にある。しかし、本家薬研堀にもいまだに七味唐辛子を商う店がある。
柳橋は日本橋川が隅田川と合流する場所に架けられた緑色の可愛らしい橋でかつては周辺が花柳界で賑わった。この名残で橋にはかんざしが埋め込まれていた。
都営新宿線の馬喰横山駅のスタンプは『横山町繊維街と薬研堀不動尊』の意匠である。
JR総武線の馬喰町駅のスタンプはその名前の通り、江戸時代に多くこの辺りにいた『馬喰』つまり馬の商人が描かれている。(以下、次回)