『関東三十六不動尊巡り』⑲、第26番札所西新井大師不動堂(五智山総持寺)に向かう。橋場不動院から明治通りに出て隅田川に掛かる白鬚橋を渡る。
白鬚橋は近在の人の寄付をベースに白鬚橋株式会社を造り、木橋を1914年に完成させた。
通行料を1人2銭徴収したが、経営が立ち行かなくなり、東京府が買い取って鉄橋に掛け直した。今の橋は1931年に作られ、橋長168m、幅員22mの立派な橋である。
そのまままっすぐ歩き、左に細い道を曲がると東武線東向島駅に到着、ここから西新井駅で乗り換える。
大師線大師前駅に到着したのが14時半であった。プラットホームにはリバイバルカラーのオレンジ2両編成が止まっている。
大師線は面白い運営をしていて入口に自動改札があり、大師線の運賃を徴収、大師前駅は初詣などに対応できるような大きな駅だが、無人駅で改札口はない。
大師前駅からは参道を歩き、山門をくぐり、大本堂にお参りをする。西新井大師は826年に弘法大師空海が本尊十一面観世音像を彫り、寺院を建立したのが始めと言われている。ただ、本堂は1966年の火事で焼失、1971年に再建されている。大本堂はとにかく広く、畳敷となっており、中に入り手を合わせた。
一度、大本堂を出て、右側にある不動堂に向かう。残念ながら中には入れず、外からお参りをする。
近くにお守りなどを扱う御祈願受付所はあるが、御朱印はここでは貰えず、大本堂の裏に位置する納経所まで再び歩く。境内はとにかく広く、幾つもの建物があるので分かりにくいが、掃除をする人など尋ねる人はたくさんいるので迷うことはなかった。納経所はインターホンを押して係員の人を待つ方式で500円を納め、無事に頂いた。
再び大本堂を出て、山門をくぐると左右に1軒ずつ草団子屋さんがあって競い合っている。その先には老舗のお煎餅の店、さらにかどやという食堂も健在だった。次は皿沼不動尊を目指す。