事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

深夜の人たち 第8夜~ビートたけし

2007-05-16 | 芸能ネタ

タモリ篇Ⅱはこちら。

最終回はやっぱりこの人。ツービートの片割れ、というか面白いほう(笑)という世間の認知度は、オールナイトニッポンへの登場によって「たけし」として一気に高まったと言えるかもしれない。

「ツービートで営業にいくと30万、でも俺ひとりなら100万円。あいつ(きよし)はマイナス70万円タレントか!」と嘆くぐらい人気は沸騰した。

「こいつのオヤジは山形では名士ですよ。山形で初めて二本足で立って歩いた人ですから」

「山形の人は、飛行機が飛ぶたんびに家から出て拝むんですから」

Takeshi_kitano_photo この手のいじめネタで一世を風靡したビートたけしだけれど、この番組への出演がなかったらはたして現在の「世界の北野」の称号は手に入れられただろうか。テレビでは絶対にできないネタを、自分で笑いながら(多忙を極めた彼は、おそらく投稿をその場で初めて読んでいたのだと思う)披露した2時間は、どうしてあんなに笑ったんだろうと今では不思議に思うぐらいだ。

 あのおかしさを支えていたのは、いつも隣で「ししししし」と小声で笑っていた構成の「高田さん」こと高田文夫の存在だろうか。まだ「バウバウ」と松村邦洋のネタにされる前の彼が「うりふたつのナス」「口から先に生まれてきたような逆子」などという不条理ギャグへリスナーをリードしていったのだし、村田英雄やポール牧ネタをたけしがうれしそうに炸裂させることができたのも、高田という最良の“相方”を得たことによるのだと思う。

 どうやら近頃、深夜放送を回顧するのが流行になっているようで、お菓子の付録で昔のラジオのフィギュア(ビタースィートサンバのジングル付)や、懐かしのカメ&アンコーのCD(このあいだ読者にいただきました)までコンビニで売っている。でも、意外なことにTBSのひとり勝ちとも言える現在のラジオにかじりついている“今のリスナー”たちは、いったい、どんなDJに夢中なんだろう。わくわくしながらSONYのスカイセンサー5500に耳を傾けていた十代のわたしのように、深夜の訪れを待っているんだろうか……(終)

コメント (2)
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