PART2「ラッキーな人」はこちら。
「JOC全体で考えることだと思いますが、『どこまでがアスリートファースト』にすべきなのか、入場行進は役員は一番後ろの方がいいのか、選手に負担のかからないように、より選手が輝ける場所でどのように環境を整えていくことを、指摘を受けた中で考えさせていただく」
リオオリンピック日本選手団の団長だった橋本聖子参院議員の発言。さすが、7度の五輪出場を誇る人だなあ。政治家としてもタフなところを見せている。この発言、なにしろ“何も語っていない”のだから。
オリンピックに政治を介入させるな、などと無邪気な主張をしたいわけではないけれど、アスリートたちが光り輝けば輝くほど、そのアスリートたちを子分あつかいするかのような政治家たちには腹が立つ。君が代のときに特集した森喜朗はその代表。
スタジアム建設やロゴの盗作騒ぎのときに思い知ったように、いつもあか抜けないユニフォームのデザインなど、この人たちのセンスが影響しているんでしょう?
いやそれにしても開会式の演出がフェルナンド・メイレレスだったとは!そうか、「シティ・オブ・ゴッド」で行われた五輪なんだよな。
「性的嗜好がおかしいと思ったことはないか」
高畑淳子の息子(という認識しかわたしはあの人にもっていません)の強姦事件については、例によって犯人の家族を徹底的にマスコミが叩き(上の質問はフジテレビ)、被害者女性への配慮の足りない記事(特に東スポ)が出るなど、予想どおりの展開。
ところが、ここから先は意表をついた。報道する側がボロクソに言われているのだ。弱みを見せればいっせいにいじめにかかるのが昨今の常識だったのに、これはどうしたことだろう。
世間も、少しは大人になったということか。あるいは、いじめにすら飽きてしまったということなのだろうか。少なくとも、世間の空気をマスコミが読み違えていることだけは露わになったと言えるかもしれない。
PART4「つまらない男、つまらない女」につづく。