事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ゲゲゲの鬼太郎

2007-05-07 | 映画

Kitaro_pub_rgb

<shapetype id="_x0000_t75" stroked="f" filled="f" path="m@4@5l@4@11@9@11@9@5xe" o:preferrelative="t" o:spt="75" coordsize="21600,21600"></shapetype><stroke joinstyle="miter"></stroke><formulas></formulas><f eqn="if lineDrawn pixelLineWidth 0"></f><f eqn="sum @0 1 0"></f><f eqn="sum 0 0 @1"></f><f eqn="prod @2 1 2"></f><f eqn="prod @3 21600 pixelWidth"></f><f eqn="prod @3 21600 pixelHeight"></f><f eqn="sum @0 0 1"></f><f eqn="prod @6 1 2"></f><f eqn="prod @7 21600 pixelWidth"></f><f eqn="sum @8 21600 0"></f><f eqn="prod @7 21600 pixelHeight"></f><f eqn="sum @10 21600 0"></f><path o:connecttype="rect" gradientshapeok="t" o:extrusionok="f"></path><lock aspectratio="t" v:ext="edit"></lock><shape id="_x0000_s1026" type="#_x0000_t75" style="MARGIN-TOP: 0px; Z-INDEX: 1; LEFT: 0px; MARGIN-LEFT: -54pt; WIDTH: 182.45pt; POSITION: absolute; HEIGHT: 258.7pt; TEXT-ALIGN: left"></shape><imagedata o:href="http://www.lims-pr.com/gegege/5000003/img/20070427143434.jpg" src="file:///C:/DOCUME~1/Hori/LOCALS~1/Temp/msoclip1/01/clip_image001.jpg"></imagedata><shadow offset="6pt,6pt" on="t"></shadow><wrap type="square"></wrap> 鬼太郎とのつきあいは長い。週刊少年マガジンに連載されていた当時(68年ごろだと思う)、親戚の家で読んでいたのがいちばん昔の記憶。ミイラ男みたいだった鬼太郎の父親の死体から目玉がポロリと落ち、例の目玉おやじになるシーンの奇怪さは、水木しげるの暗いタッチとあいまって忘れられない。当時のマンガは全体に暗かったが、そのなかでも突出して暗かったと思う。今でも語りぐさの「大海獣」の回など、鬼太郎はもう元の姿にはもどれないのか、と子ども心にもの悲しくなったのをおぼえている。

<shape id="_x0000_s1027" type="#_x0000_t75" style="MARGIN-TOP: 149.25pt; Z-INDEX: 2; LEFT: 0px; MARGIN-LEFT: 159.3pt; WIDTH: 177pt; POSITION: absolute; HEIGHT: 116.15pt; TEXT-ALIGN: left"></shape><imagedata o:href="http://shinshu.fm/MHz/00.76/images/J0vchRK5.jpg" src="file:///C:/DOCUME~1/Hori/LOCALS~1/Temp/msoclip1/01/clip_image003.jpg"></imagedata><wrap type="square"></wrap> 以降何度も何度もテレビ化され、そのたびに人気を集めたのは、なんといっても子どもはやはり妖怪が好きだからだろう。「妖怪大戦争」でもふれたように、隠微で、実は性的な存在である妖怪を、日本人の子どもたちは世代を超えて愛しているのだ。しかし時代にあわせて、鬼太郎もさすがに軽く、明るいものに姿を変えてきている。そんなところへ実写映画化。ねずみ男→大泉洋、砂かけ婆→室井滋、子泣き爺→間寛平……このあたりはイメージキャストだが(室井、ごめん)、鬼太郎ウェンツ瑛士は意表をついた。でも大正解。当初予定されていた堂本剛よりも、圧倒的な美男だからラブストーリーが似合うのだ。それでいて『日本語しかしゃべれないハーフ』としていじられキャラが確立しているので、悲恋があまり深刻にならずにすんでいる。

 引率のオトナにとってもうれしいサプライズが。わたしが大好きな小雪が天狐役で(白髪が似合います)出演していてドキドキ。くわえていちばん笑いをとっていたのが輪入道役(年とった機関車トーマスだと思っていただければ)の西田敏行利重剛の死人役もふくめて、意外にアダルトな配役で楽しませてくれる。

 それでも鬼太郎のお約束は健在。チャンチャンコに下駄をはいて現代にあらわれる鬼太郎に、ヒロインが「どうして下駄を履いているの?」と基礎的な質問をして笑わせ、髪の毛が針になって攻撃するおなじみのアクションも、そのあと一瞬鬼太郎が丸坊主になってしまうシーンが挿入されて館内大爆笑。そりゃ、そうなるよな。

Md_mo_bt  満員札止めの大盛況だから続篇の製作は必至。まもなく75才になってしまう声優の田の中勇さん(「おい、キタロー!」)が健在なうちに早くつくってくれ。鬼太郎における最大のスターはやっぱり目玉おやじなのを今回再確認したので。正座して小さな湯飲みでお茶を飲むおやじはマジでキュート。いい歳してフィギュアを買おうかと思ったぐらいざんす!

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スパイダーマン3

2007-05-06 | 洋画

Venom_spiderman3  世界最速の公開、ということなので世界最速で紹介しよう(メルマガは5月1日だったのよ)。試写で観た連中や、吹替版の公開の方が一時間ほど早かったのは無視して(T_T)。

 製作費が史上最高の3億ドルとくれば、親会社がソニーであるコロンビアは、アメリカよりも公開を先んじた(世界第二位の市場である)日本で少なくとも1億ドル(120億円程度)は稼いでほしいだろう。今月25日には「パイレーツ・オブ・カリビアン」の三作目がひかえているので、今のうちに稼がないとまずい!というのも本音か。にしても、大ヒット確実のシリーズが二本も5月なんてハンパな時期に公開とはもったいないなあ。ゴールデンウィークという言葉は映画界で生まれたのだが、近ごろはすっかり(業界的には)死語ですから。

 で、本来は5月5日の土曜日に公開予定だったのにオキテ破りにも平日の、しかもシネコンが1000円均一のサービスデーに初日をもってきた影響はどうだろう。都会ではコスプレ組が早朝から並んだようだが、田舎では平日の朝イチに映画館に来るようなチャラチャラした野郎は学校が代休の事務職員ぐらいなので、ほぼ5分の入り。まあそんなものかな。

見終わってぐったりと疲れる。サービス満点の2時間20分。オープニングから蜘蛛男は飛びまくり、サンドマンをはじめとした敵キャラとのバトルはあきれるほどスピーディ。特に今回は上下動を中心に考えられたアクションで観客を翻弄する。あそこまでやるかねしかし。

 でも、客の印象に残るのはピーター(トビー・マクガイア)とMJ(キルステン・ダンスト)の恋愛事情だろう。徹底的に美男美女であることがもとめられるスーパーマンとロイス・レインとは違い(「スーパーマン・リターンズ」もまもなく特集します)、彼らは若く、ルックスも平凡。無分別で、しかしなによりも健気だ。より善い人間になろうと努力する彼らを、「ったくいらつくなあ、足かけ5年もなにやってんだお前ら」と舌打ちしながらも応援したくなるようにつくってある。まあ、その恋愛のパートがまどろっこしいので「長すぎる!」とも思ったんだけどね。

 巨額の製作費の割にいつもキャストは地味。でもサンドマン役は「サイドウェイ」で女にだらしのない俳優を演じて笑わせたトーマス・ヘイデン・チャーチ、ピーターのクラスメイトには「ヴィレッジ」のブライス・ダラス・ハワードといい感じの配役。

 前二作では「大いなる力を持つ者には、大いなる責任がある」とブッシュへの皮肉を効かせていたが、今回も(わざわざ星条旗の前をスパイダーマンが飛ぶシーンで、深読みではないことがわかる)「ものごとには必ず別の選択肢がある」「自分を許すことが大事」と現政権のイラク政策を批判している。ラストのピーターの不安そうな顔は「続編まだつくるのかなあ」という意味だけではないはずだ。金を払う価値はある映画。ぜひ。

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