07年3月2日付事務職員部報より。
様式1号はこちら。
履歴書の写真について、それでは県内はどうなっているのか、前に調べたことがあります。その結果、四つの教育事務所で対応が違い、事実上更新の指導をしていないところもあれば、3年を10年と読みかえている事務所もありました。教育事務所の差だけでなく、地教委、学校によって(もっとはっきり言えば管理職や事務職員によって)違うという側面もあるでしょう。わたしは不良事務職員だから写真の更新を職員にもとめたことはありませんが、話をきくと事務職員のきついお達し(笑)によって原理原則に基づいて3年で更新している例もあるようです。
さて、部報で2号にわたって履歴書をとりあげたのには理由があります。山形県における教職員履歴書とは……
・採用時に作成した書類が所属を転々としながら(所属長の受け渡しの押印までして)退職までついてゆく。
・給与等のデータは県に集約されているにもかかわらず(履歴書に記載された号給が、退職時の年金計算に反映されていると信じている事務職員はまさかいないでしょう?)、記載される履歴のほとんどは号給発令になっている。
・県教委などが履歴書を(大量の簿冊のなかから)引っぱり出すのは“なにかしらアクシデントがあったとき”にすぎないはずなのに、コピー機がなかった時代そのままに4部も作成させている(しかもB5両面)。
……いくらなんでも古くさすぎないか、というわけ。学校の書庫の奥深く眠る、大昔の履歴書をごらんになった方も多いと思います。和紙に縦書きで、軍歴まで載っているもの。あのコンセプトがまだ脈々と息づいていると感じることはありませんか?
古くさい証拠に、(少なくとも庄内では)ついこの間まで履歴書の綴じ方が
校長→教頭→男性教諭→女性教諭
になっていたという旧弊さ。職員をソートする順番が、経験よりも性別が優越していたぐらいです。
ことは履歴書にかぎらず、学校という凪いだ世界にはこのような“化石”がゴロゴロころがっています。写真更新をはじめとした“指導”をそのまま受け入れるのではなく、これはいくらなんでもおかしくないか?と疑問に思うことがまずは必要かと。
さて、履歴書をとりあげたきっかけは三役ツアーのときに部員から
「ところで、履歴書の電算化はどうなっているの?」
と質問されたことです。まったくな話だと県教委に先日確認してみました。返答は
「現在データを移し替え中でして……」
きけば完全に自前の作業で行っているとのこと。高校も合わせれば一万人もいる教職員の履歴を、県教委職員が入力しているのだから時間は確かにかかるでしょう……いやそれともまさか……
画像は盛田隆二「サウダージ」(角川文庫)。前に事務職員部長だったときの部報でもふれたけれど、こりゃホントに傑作だ。ぜひ。思いきりポルノなハーレクインと言われたらそれまでですけど。