事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

うまい店ピンポイント 春休みラーメン祭りその9 ケンチャンラーメン

2020-03-13 | 食・レシピ

その8「華煌(げっこう」篇はこちら。いちいちふりがなをつけるのめんどくさいなー(笑)

ふりがなだけならいいんだけど、「ケンチャンラーメン」なのか「ケンちゃんラーメン」なのかわかりにくい。

超人気店なのでそのあたりにこだわる人もいるんでしょうね。わたしにとっては“座れるか”だけの勝負。

ケンちゃんファンにとって、ここは確実に聖地。

「あ、駐車場あいてる」

スーッと駐車。

おっとカウンターに一席だけ座れる。

で、後ろに行列が出現しました、はいはい、聖地なら仕方ない。で、わたしはいつものように小盛りをオーダー。次々にやって来る客が

「大盛り」

と注文しているのを聞いて、ああおれは生物として弱ってんのかなあと。

亡くなった先代は、

「おれのラーメンは胡椒じゃなくて唐辛子で食え」

と主張していたそうなので素直にしたがっております。

「三日月軒駅東店」篇につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「狼よさらば」その3

2020-03-13 | 洋画

その2はこちら

ブロンソンは街を徘徊し、自らをおとりにして犯罪者を殺し始める。熱狂する市民たち。苦虫を嚙み潰したような表情の刑事(ヴィンセント・ガーディニア)……

当時、このブロンソンの行動は論議を呼んだ。自警主義(ヴィジランティズム)を賛美するのはいかがなものか、という批判。イーストウッドの「ダーティハリー」が暴力礼賛だとなじられたのと同根だろう。

しかし問題は、警察がブロンソンを利用し始めたこと。彼のおかげで犯罪発生率が激減したという大人の事情だ。すでに犯人がブロンソンであることを特定しながら、警察は彼に

「街を出ろ」

と命ずるだけだったのである。そして、移り住んだシカゴでも、彼は同じことをするだろうと観客に予想させる結末。

ただ、久しぶりに再見して、マイケル・ウィナー監督は能天気に自警主義バンザイ、ワンマンクルセイダー(独り十字軍)出でよ、と主張しているわけではないことに気づく。

最初の殺人のときには嘔吐するぐらいに懊悩したブロンソン(くどいようだけど、そうは見えませんが)は、次第に殺人に慣れ、むしろ食欲旺盛になるなど、彼の狂気の側面もきっちり描いている。

本来であれば、いくら犯罪者とはいえ、これだけ殺せば主人公にもなんらかの報いがあるのがハリウッドというものだった。

そこを、わざとはみ出して見せたのが「狼よさらば」という作品の存在意義だと思う。論争がまき起こるのは承知の上だったろう。ディノ・デ・ラウレンティスの商売のセンスが光る。

そしてなにより、チャールズ・ブロンソンにとって主人公ポールは最大の当たり役となり、あろうことかシリーズ化されるという驚きの展開も見せたのだった。

ということでようやく「デス・ウィッシュ」に続きます

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うまい店ピンポイント 春休みラーメン祭りその8 華煌(げっこう)

2020-03-12 | 食・レシピ

味好本店篇はこちら

さーて今日はどこで食べようかな。ラーメン祭りを承知している業者から

「華煌なんかいいんじゃないすか」

あ、そうだね。それだそれだ。途中に尾浦があるけど、広い駐車場満杯……でもないな。この人気店にして、自粛ムードが影響してんのか。

さあ華煌。いつものように煮干し中華。いつものようにおいしいです。帰り道、

「♪げっこー毛だらけ♪」

とか鼻歌。能天気。っていうかこの常套句知らない人のほうが今は多いのかな。みんな「男はつらいよ」を見てね(T_T)

ケンチャンの聖地篇につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「狼よさらば」その2

2020-03-12 | 洋画

その1はこちら

裕福そうな主婦が食料品店でデリバリーを頼む。その住所のメモを見たチンピラ3人がその主婦の部屋に乱入する。そこには結婚したばかりの娘も来ていて、ふたりとも暴行される。

このチンピラのひとりがなんとジェフ・ゴールドブラム。のちに「ザ・フライ」でハエ男になり、「眠れぬ夜のために」で一晩中逃げ回ることになったあの人。っていうか「ジュラシック・パーク」の数学者です。

もちろんこの暴行された母娘はチャールズ・ブロンソンの妻と娘。気弱な設計技師である彼は呆然とする……ただねえ、これは当時から話題だったんだけど、演じているのがブロンソンなので気弱でも設計技師にも見えないんだ(笑)。しかしまあ、後の展開を考えると仕方がないともいえる。

普通の展開なら、ここからブロンソンの復讐劇が開始されると誰だって思う。でも洗練された都会人であるブロンソンはまだ警察に期待している。しかし、現在よりもはるかに危険な街だったニューヨークで、警察は解決を確約することができない。

この映画の周到なところは、登場人物たちにこんな会話をさせていることだ。

「警察官を増やすべきだ」

「増税はごめんだ」

無法の町であることは、市民の選択という側面もあったわけ。

リハビリも兼ねて、ブロンソンは田舎に出張。そこで西部劇のショーを見る。無頼漢に、住民が銃をとって立ち向かうストーリー。テンガロンハットをかぶるなど、絵に描いたような田舎者である取引先の社長からブロンソンは拳銃をプレゼントされる……

この映画は、あざといぐらいに都会と田舎を対比させている。新しいアメリカと古いアメリカといってもいい。仕立てのいいコートを着ていかにもニューヨーカーなブロンソン(見えないけど)と、開国以来の銃依存に疑問を持たない西部人とか。

そして、ようやくブロンソンは行動を開始する。以下次号

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うまい店ピンポイント 春休みラーメン祭りその7 味好本店

2020-03-11 | 食・レシピ

その6「ラーメン哲篇」はこちら

身体に気合いを入れたければここの焼肉ラーメンです。おそらく気合い以上に糖質や塩分や脂分が投入されるでしょうけれども。

異常な状態が続いているのでやはりここに来なくては。ただ、広大な駐車場がガレージになったのでしんどそう。でも貼り紙がしてあって、店とは遠い側に5台ほどの駐車スペースはキープできているんだった。だいじょうぶですみなさん。ってなんでおれは宣伝までしてるんだ。

3月11日。東北人として、やはりしんどい1日。

あの年に連日報告したことと同時に、いまラーメンが食べられること、お風呂に入れること、ロウソクを点さなくてもいいこと、ファンヒーターが動いていること、ガソリンを求めてうろうろしなくてもいいことに感謝。

わたしはあの経験があったからチャリで通勤を始めるという暴挙に出た(んで、「免停か?」と近所の連中に笑われたっす)。ガソリンなくてもなんとかなるだろや、と。いい人ぶるわけじゃないけど、常にタンクが満タンでなければ承知できず、ちょっと減っただけでスタンド前で延々と並ぶ人間になりたくなかった。今回のトイレットペーパー騒ぎへの異議申し立てみたいなもんです。

正解だったなあとつくづく思う。今ではチャリ通にぴったりの距離の職場に行けてることに感謝。

そして、こんな状況になってもまだ原子力発電推進という勢力が元気であることにびっくり。お前ら免停だよ

華煌(げっこう)篇につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「狼よさらば」 Death Wish (1974 パラマウント)

2020-03-11 | 洋画

実はリメイクである「デス・ウィッシュ」の方を先に見たんだけど、話をわかりやすくするために「狼よさらば」から紹介しましょう。

74年の作品。わたしは地元の映画館グリーンハウスの二階にあった名画座シネサロンで見たおぼえがある。およそ45年ぶりの再見。

製作者ディノ・デ・ラウレンティスは、シルヴァーナ・マンガーノを妻にしていたイタリアの大プロデューサー。代表作はフェリーニの「道」や「戦争と平和」そしてあのぬいぐるみショーだった76年版の「キングコング」もつくっています(笑)。

彼は、並び称されるカルロ・ポンティ(こちらはソフィア・ローレンの旦那)とは違い、映画製作において絶対に自分の金を使わないことで有名。つまりは各映画会社に企画を売り込み、金を引き出す名人というわけだ。

そんなラウレンティスが、「死の願望」なるミステリをなぜ映画化しようとしたのか。なぜ商売になるとふんだのか。ちょっと考えてみます。

テーマは「自警」。

陽光あふれるハワイで中年の夫婦がバカンスを楽しんでいる。しかし彼らも日常に戻らなければならず、ニューヨークに戻ることに。ここまでがアバンタイトル。

太陽がさんさんと降り注ぐハワイと、曇天陰鬱なニューヨークの対比が、のちの悲劇を連想させてすばらしい。監督は当時の流行監督マイケル・ウィナー。音楽はなんとハービー・ハンコックです。

夫の建築士を演じるのは男チャールズ・ブロンソン、妻はアラン・J・パクラの奥さんだったホープ・ラング。この穏やかな夫婦に大都会の暗い部分が襲いかかる。以下次号

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今月の名言2020年3月号PART3 シュガーパウダー

2020-03-10 | ニュース

PART2「3000回」はこちら

「働き方改革なんてウチには関係無いからな」と言ってた部署が、時差出勤・勤務時間短縮となりました。コロナが1番働き方改革してくれた感…

不謹慎かもしれないけど、コロナの影響で「仕事ってこんな楽なのか」と思うようになった。時差通勤で満員電車に乗らないだけでストレス30%減だし、変な会合が全部消えて夜の時間を自由に使えるし、御社に出向かなくとも電話やメールのやり取りで全部済む。今までどれだけ無駄な仕事をしていたのだろう

……この騒ぎへのTweetの一部。とても納得できる。なかにはこんな人もいる。

学校行事もおんなじです
卒業式の練習に
何時間も寒い体育館で
証書受け取り方延々と。
出す手を間違えるとやり直しとか
辟易してたから今後も無しの方向でぜひ、と思う

……うちの業界がちゃんとこのリクエストに応える度量があるかが来年ためされるわけだ。やらなくていいことがたーくさんあるんだよね。そのシュガーパウダーを“伝統”とか“感動”って呼んでるんだと思う。

コロナの本来の意味は太陽のまわりの散乱光だ。今回の騒ぎは、その邪悪な光がいろいろなことを見せてくれている。

本日の1冊は「繊細さんの本」武田友紀著 飛鳥新社

驚愕。他人の気持ちを推し量りすぎて息苦しい人が5人に1人という高率で存在するとは。ほんとかなあ。

この書は、プラグマティックに彼らのきつさを軽減する目的で書かれていて、おそらくある程度は効果があるんだと思う(そう簡単に転職はできないけどね)。わたしもそういう人間なので(なわけないとお思いでしょうがw)お布団のなかで読みながら納得しました。

きつい上司や同僚に悩まされている人は、ためしに読んでみては?あなたも、繊細さんなのかもしれないし。うーん、でもほんとにこの書を素直に推していいのかなあ。かえってきつい思いをする人も……息苦しい。

PART4「年寄りになりたくない」につづく

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うまい店ピンポイント 春休みラーメン祭りその6 ラーメン哲

2020-03-10 | 食・レシピ

その5「つるおか家本店」篇はこちら

チャリ通。となると職場から近い店を選択せねばならん(伍長口調)。

ということで国道7号線沿いのラーメン哲に。いつもの行動。いつものおやじ味噌ラーメン。ラー油と胡椒を盛大にぶっかけ、いただく。うふふ。

退職した先輩が来て

「なんで?あ、そうか。給食ないんだ」

わたしのラーメン祭りをそのような即物的な表現でくくられては……そのとおりだけどさ。給食どころか生徒もいねー毎日。

その7「味好本店」篇につづく

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マイベスト2019最終回 映画篇

2020-03-09 | 映画

キネ旬洋画篇はこちら

うわあもう三月だ。マイベストをやる季節じゃないな。ということで本日は一気呵成に邦画&洋画&DVDのベストを。

【邦画】

1 「新聞記者

2 「天気の子

3 「沖縄スパイ戦史

4 「KINGDOM

5 「屍人荘の殺人

……なんか、頭悪そうなトップ5って感じ。日本アカデミー賞受賞作と大ヒットアニメ&マンガ原作もの。そしてあのラブコメゾンビミステリ(笑)。中和する意味で次点は「カメジロー不屈の生涯」を。

【洋画】

1 「JOKER

2 「グリーンブック

3 「STAR WARS/スカイウォーカーの夜明け

4 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

5 「バイス

わたしは「スカイウォーカーの夜明け」が散々な評価であることに異議を申し立てます。ああいう形でしか終われないじゃないですか。次点は「ROMA」「運び屋」「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」。

【DVD】

1 「グランド・ブダペスト・ホテル

2 「ゆとりですがなにか

3 「牯嶺街少年殺人事件

4 「ダンボ

5 「6才のボクが、大人になるまで

次点は「犬ヶ島」「ザ・ロイヤル・テネンバウム」とにかく去年はわたしにとってウェス・アンダーソンの年だったんですっ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今月の名言2020年3月号PART2 3000回

2020-03-09 | ニュース

PART1「いけてない国」はこちら

「政権発足後、記者会見数がちょうど3000回となった。おめでとうございます」

6日の会見で、ある新聞社の記者が菅官房長官に向かって。

新聞記者」が日本アカデミー賞をとり、「 i 新聞記者ドキュメント」を見たばかりのわたしには「ああやっぱり記者クラブというのは……」とクラクラきました。

モーニングショーに厚労省がかみつくなど、この政権の特徴は川下に徹底して拘泥することだ。どうやって報じられるかにこれほどこだわる政権はない。

そのお先棒をこの人たちはかついでいるわけだ。ふうううう。いやしかし数えてたのかよ(笑)

記者会見とは記者の側が主催しているという考えがここには微塵も感じられない。情報を下げ渡していただいているわけね。官房長官はこう答えた。

「おめでとうございますって言われたの初めてですからついありがとうございますと言いそうでした(笑)私にとって会見は貴重な情報源。これからもこうした想いで続けて行きたい」

ですってよ。

本日の1本は「娼年」たいがいの人にとってこの映画は松坂桃李を見るためのものでしょうが、わたしにとっては江波杏子の遺作です。

PART3「シュガーパウダー」につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする