ウラクロシジミのメスの開翅を撮ることができた。ウラクロシジミ Iratsume orsedice orsedice (Butler, [1882]) のオスは、先般の記事で紹介したように、今年は6月12日に撮影しているが、その2週間後に生息場所に訪れてみると、日中からウラクロシジミのメスが食樹であるマンサクの周囲を飛び回り、止まると翅を開くという行動をとっていた。また、撮影はできなかったが、産卵もしていた。オスの活動時刻は、早くても14時半以降で、16時頃から日没前が一番活動するが、メスはほとんど飛ぶことはない。しかしながら、産卵期には、メスは日中から飛び回って産卵をするようである。この日、夕方まで観察したが、オスは1頭も見られず、発生は終了したようであった。
ウラクロシジミのオスの翅表は、真珠の輝きであるが、メスは濃灰色の地に薄い青が少しだけ乗っている。ルリシジミのメスに似ているが、翅裏の違いですぐに分かる。来年は、オスの
開翅をもっと美しく完璧に撮れるよう努力したい思う。
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ウラクロシジミ(メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/800秒 ISO 3200 +1/3EV(2016.6.26 11:25)
ウラクロシジミ(メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F9.0 1/1000秒 ISO 2000 +1/3EV(2016.6.26 11:27)
ウラクロシジミ(メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F9.0 1/640秒 ISO 3200 +1/3EV(2016.6.26 12:06)
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お~!行かれたのですね!近くに止まってくれましたか?
とてもキレイな個体ですね☆
11時くらいの撮影のようですが、メスはこの時間でも活動していたのですか?
ワタシも来年のオスの翅表の撮影が楽しみでなりません。
この日は、早朝にヒヌマイトトンボを撮り、
急いで移動してあきる野の山中でトラフシジミの夏型の開翅を撮り、
夕方からホタルの観察会があったため、
空き時間でロケハンのつもりで現地に行ってみました。
運よく、メスが飛んでおり、お陰様で初めてメスの開翅を撮ることができました。
メスは産卵の時期は、他の場所では分かりませんが、この場所は日中から活動し産卵するようです。天気もよかったので、暗さは関係ないと思われます。
あまり近くには来ませんでしたが、600mm(35nn換算で960mm)レンズですので、かなり良く撮れました。
来年のオスの開翅が楽しみでなりません。