ミヤマカラスアゲハ(Papilio maackii Menetries, 1858)は、アゲハチョウ科(Family Papilionidae)アゲハチョウ属(Genus Papilio)のチョウで、食草がミカン科のキハダ、カラスザンショウ、ハマセンダンなどであるため、深山(ミヤマ)という名前のように、主としてミカン科の野生種の生えている山地に生息している。
本種は、地域変異や個体変異が多く、翅の色や模様が異なり、日本で最も美しい蝶と称されることもある。特に蛹で越冬して春に羽化する春型は、
小型ではあるが美しい。
ミヤマカラスアゲハのオスは、微量のナトリウムが含まれている水場に集まるという習性があり、時に大集団になることもある。これまで、一度だけ目撃したが、その後はなかなかチャンスに恵まれず6年が経過してしまった。
今年もポイントを訪れてみたが、何頭かは水場に飛んでは来るものの、落ち着いて吸水はせず、すぐに飛び立ってしまったり、吸水すらせずに私の緑色のカメラバッグの周りを旋回した後、行ってしまうという状況で、半開翅やピンボケの写真しか撮ることができなかった。本種は、太陽光と見る角度によって翅色が違って見えるが、今回は、本種の特徴である前翅の緑色を捉えることができたので、証拠程度の写真ではあるが掲載したいと思う。(1枚目の写真は2012年に、6~7枚目の写真は2013年に同じ場所で撮影したものである。)
今年の撮影目標は、ミヤマカラスアゲハの春型の集団吸水を撮ることであるから、撮影場所を変えて、再チャレンジしたいと思う。
以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。
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