ゼフィルスの季節が今年もやってきた。ゼフィルス(Zephyrus)は、ギリシャ語だが、語源はギリシャ神話の西風の神ゼピュロス(Zephyros)で、樹上性のシジミチョウの一群(ミドリシジミ亜科)をゼフィルスと呼んでいる。かつては分類学上の呼称であったが、現在でもそのまま使っている。国内には25種類生息しており、キタアカシジミを除く24種類を撮影しているが、満足のいく図鑑写真は多くない。
今年は、ミドリシジミをはじめ、山地性ゼフィルスの撮り直しを計画。まずはミドリシジミの生息する湿地を訪れた。湿地では、平地性ゼフィルスがすべて発生しており、特にアカシジミとウラナミアカシジミは大発生であった。平地性ゼフィルスが発生すると、次はより美しい山地性ゼフィルスが舞い始める。これらの発生時期がよい指標となる。
この日の目的であったミドリシジミは次の記事で紹介することとし、今回は5種を掲載した。ただし、毎年、平地性ゼフィルスの同じような写真を撮影し掲載したのでは単なる撮影日記で進歩がない。そこで今回は、特徴が分かる翅裏と開翅写真を並べた。アカシジミとウラナミアカシジミにおいては、翅を開いて止まることがないため、少しだけ翅を開いた写真を掲載した。
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アカシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 3200(撮影地:埼玉県入間市 2018.5.26)
ウラナミアカシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 1250 -1/3EV(撮影地:埼玉県入間市 2018.6.02)
ミズイロオナガシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 1250(撮影地:東京都西多摩郡 2012.06.17)
ミズイロオナガシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 1000(撮影地:東京都西多摩郡 2012.06.17)
ウラゴマダラシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 800 -1/3EV(撮影地:埼玉県入間市 2018.6.02)
ウラゴマダラシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 800 -1/3EV(撮影地:埼玉県入間市 2018.6.02)
オオミドリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 800(撮影地:東京都八王子市 2016.6.19)
オオミドリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 400 -1/3EV(撮影地:埼玉県入間市 2018.6.02)
アカシジミとウラナミアカシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 800(撮影地:埼玉県入間市 2018.6.02)
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