しぶんぎ座流星群は、8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群とともに三大流星群と呼ばれているが、活動が活発な期間が数時間と短い上に、流星の出現数が年によって変化することで知られている。今年の極大は1月4日11時頃と予想され、4日の夜明け前2~3時間が観察に適した時間帯であるという。月明かりの影響が全くない今回、2019年の最初を飾る流星群を撮るには最高の条件である。術後のリハビリを兼ねて、初挑戦である流星群を撮りに知人S氏と出かけた。
ただ星空と流星を撮っても絵にはならない。そこでまずは八ヶ岳との組み合わせを考えたが、深夜に雲がかかる予報であったため、第二候補である「富士山」と一緒に写すことにした。車の側から撮影可能なポイントに駐車し、4日午前2時半から撮影開始。およそ2時間半で約300カットを撮影。肉眼では、富士山の近くに5~6つほどの流星を確認できたので、写っていることを期待して帰宅後にPCで1枚ずつ確認したが、何と1カットに流星が1つしか写っておらず大失敗。予め撮りたいとイメージしたものとは大きくかけ離れた結果であった。
敗因は、流星を沢山写し込もうと思い、F値2.8の17mm広角レンズで広範囲を狙ったことだろう。1秒にも満たない時間で流れる流星を綺麗に捉えるには難しい選択であった。今年はまだいくつもの流星群が控えているが、いずれも月明かりが邪魔をして、観測にも撮影にも向かない。従って再挑戦は来年となってしまうが、今回の反省を踏まえて頑張りたい。
1枚目の写真は、トリミングしたものである。富士山の山頂付近に明るく光るのは「金星」である。2枚目は、富士と星空の写真で、流星は写っていないものである。
しぶんぎ座流星群の撮影後、帰りがけに夜明けの富士を撮ろうと精進湖へ。富士の麓にあるスキー場のライトが邪魔であったため、河口湖に移動。何枚が撮影したが、湖が波立っており逆富士は望めず、また暖冬の影響だろうか、北側であるにも関わらず富士に雪が少ない。この記事では、過去に撮影した日の出前の朝日が当たって染まる「紅富士」を掲載した。
尚、これまで写真のRAW現像は、Lightroom 5 というソフトで行っていたが、この記事に掲載したものは Lightroom CC という新しいソフトで行った。
およそ3か月ぶりの車での遠征と写真撮影。撮影の勘が鈍っており、体調もまだ万全とは言えない状況。今後、少しずつ慣らしていこうと思う。
お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。
しぶんぎ座流星群と富士
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F2.8 30秒 ISO 1000 トリミング(撮影地:静岡県富士宮市 2019.1.4 4:28)
富士と星空
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F2.8 27秒 ISO 1000(撮影地:静岡県富士宮市 2019.1.4 4:45)
紅富士
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/6秒 ISO 100 -1EV(撮影地:山梨県忍野村 2011.1.3 6:56)
紅富士
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/13秒 ISO 100 -1EV(撮影地:山梨県忍野村 2011.1.3 7:03)
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