しだれ桜(Cerasus spachiana f. spachiana)は、枝が柳のように垂れ下がって生えている桜の総称である。エドヒガンの変種が多く、八重紅枝垂、紅枝垂、清澄枝垂、仙台枝垂、一重紅枝垂、枝垂彼岸、菊枝垂、糸枝垂、吉野枝垂、雨情枝垂、枝垂彼岸など様々な品種がある。ピンクや赤、白の花を枝にたくさん付け、糸を垂らしたような花姿であることから、別名イトザクラとも呼ばれ、京都府では府花に指定している。
桜の花言葉は、「精神の美」「優美な女性」「純潔」「淡泊」「心の美しさ」などで、満開の艶やかな眺めと散り際の潔くもはかない美しさは、ただの表面的な美ではなく、凛とした芯の通った内面からにじみ出る美を感じさせる。フランスでは、「Ne m’oublie pas 私を忘れないで」という。はかない美しさから連想された花言葉だ。しだれ桜にも花言葉がある。「優美」「ごまかし」である。「優美」は、しだれ桜の見た目の華やかな美しさからつけられたそうで、また、「ごまかし」は、垂れ下がった枝に隠れてごまかすことに由来しているという。
これまでいくつかの有名な「しだれ桜」を見てきた。それぞれ違った趣があるが、ここでは、全体像ではなく、あえて切り取った絵ばかりを集めてみた。場所を明記しなければ、どこの「しだれ桜」か分からないものばかりだが、枝垂の効果であろうか?下手な写真でも、それなりにごまかせる。
今年の桜撮影は、群馬県の一本桜を残すのみ。初めて訪れる場所でロケハンもしていないので一発勝負だ。毎日、開花情報と睨めっこである。
注釈:本記事は、過去に様々な地域や場所において撮影し個別にブログにて公開していた写真を、時節柄の話題として提供するために再現像し編纂したものです。
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龍珠院の枝垂桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/15秒 ISO 100 +2/3EV(撮影地:東京都あきる野市 2014.4.13)
貞麟寺の枝垂桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/250秒 ISO 100 +1 1/3EV(撮影地:長野県白馬村 2013.4.29)
龍珠院の枝垂桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/80秒 ISO 100(撮影地:東京都あきる野市 2014.4.13)
久遠寺の枝垂桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 30秒 ISO 100(撮影地:山梨県南巨摩郡身延町 2011.4.02)
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今回アップされたしだれ桜、お撮りになった
時間帯にも寄るのでしょうが
妖艶な感じがしました。
この記事の表題は「しだれ桜の魅力」ですが、その魅力については書きませんでした。
granma様がおっしゃる「妖艶な感じ」、
私にとっても、きっとそれが魅力で、
無意識のうちにそう感じる写真ばかりを集めて掲載したのかも知れません。
どの枝垂桜も、大勢が訪れる有名な桜なので、
やはり人を集める魅力があるのだと思います。
「迫力」それも、魅力の1つなのですね。