ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

ハンミョウ

2017-09-06 21:15:56 | その他昆虫と話題

 ハンミョウ Cicindela chinensis japonica Thunberg, 1781 は、オサムシ科(Family Carabidae)ハンミョウ属(Genus Cicindela)の甲虫。本州、四国、九州、対馬、屋久島に分布し、国内に生息する24種の内、もっとも大きく美しい。成虫は春から秋まで見られ、日当たりがよくて地面が湿っている林道や川原などで見られるが、幼虫は河川近くの暗い場所で湿って固くしまった粘土質の土壌中に生息している。
 人が近づくと飛んで1~2m程先に着地し、近づくたびに何度も繰り返すため、その様から「ミチシルベ」「ミチオシエ」という別名もある。ただし、延々と先に飛んでいくことはなく、ある程度の距離まで飛ぶと、途中でUターンして戻っていく。これは、生息地内でも生育場所が限定されているために、その場から離れないようにしているのだと言われている。
 ハンミョウの特徴は、何といっても体の色彩であり、そして鋭い大アゴではないだろうか。成虫が鋭い大アゴで獲物を捕らえる様子は、まるで猫のようであり、斑猫(ハンミョウ)という和名の由来となっている。環境省と各都道府県のRDBに記載はないが、出会う確率は多くない昆虫である。

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ハンミョウの写真

ハンミョウ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 3200 +2/3EV(2017.9.03)

ハンミョウの写真

ハンミョウ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 2500(2017.9.03)

ハンミョウの写真

ハンミョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/60秒 ISO 3200(2010.09.20)

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