東京にもあった”青い池”
大田切池は、東京都町田市と八王子市の市境の尾根筋に2004年に開園した都立「小山内裏公園」内にある小さな池である。 昭和60年頃に周辺の宅地開発に伴い、大雨のときの水量調節のために谷戸を流れる大田川をせき止めて造られた人工の池である。ちなみに、「大田切」とは「大田川が切れるところ」を意味しており、この辺りの谷戸が大田切谷戸と呼ばれていたことから名付けたという。「大正池」に似た印象的な立ち枯れは、川岸の杉の木が池の中に没してしまったためにできたものらしい。
2018年1月22日。南岸低気圧の影響で、東京都心でも積雪が20cmを超える4年ぶりの大雪となった。東京は、雪に弱い。数年に一度あるかないかであるが、降雪のピークが帰宅時間帯と重なり、交通機関に大きな乱れが出た。筆者は、車通勤であるが、帰宅時に首都高・山手トンネルの渋滞にハマった。19時半頃、西新宿ジャンクションでトレーラーが上り坂でスリップして立ち往生したのをきっかけに激しい渋滞が発生。渋滞は最大でおよそ10Kmにわたり、午前5時半頃に解消するまで10時間以上続いたのである。
東京では、道路に雪が積もってもノーマルタイヤで走行する車が多い。結局、ほとんどが坂道で立ち往生し、車線を塞いで渋滞。事故も多い。東京であっても、冬はスタッドレスタイヤを履くか、常にタイヤ・チェーンをトランクに入れて置く必要があると思う。(筆者は、この時期は写真撮影のために降雪地域へ行くので、冬はスタッドレスタイヤを履いている。)
さて、掲載した写真は2011年に撮影した雪景色の大田切池である。この時は大雪ではなかったが、東京も真っ白に覆われた年であった。運良く休日前に降ったので、自宅から30分程で行ける大田切池に早朝駆け付けて撮ったものである。東京に降る雪は、大混乱を引き起こす半面、東京の景色を別世界の光景に変える。
参考までに、初夏に撮影した大田切池の光景も掲載した。
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大田切池(雪景色)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F13 1.6秒 ISO 100 +2/3EV(撮影地:東京都町田市 2011.2.12 6:30)
大田切池(雪景色)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F13 30秒 ISO 100(撮影地:東京都町田市 2011.2.12 6:14)
大田切池(雪景色)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F13 2.5秒 ISO 100 -1EV(撮影地:東京都町田市 2011.2.12 6:29)
大田切池
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F11 30秒 ISO 100 (撮影地:東京都町田市 2010.05.29 4:35)
大田切池
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F11 15秒 ISO 100 (撮影地:東京都町田市 2010.05.29 4:44)
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以前に撮影した写真ですが、昨今、デジタル現像の仕方を色々覚えましたので、
再現像してみました。
降雪とともに、都会の池も美しく変身します。