ダイヤモンドダスト(細氷)は、寒冷地において晴天で無風、気温が氷点下15度以下で湿度の高い時に、空気中の水蒸気が細氷となって降る現象である。
サンピラー(太陽柱)は、雲の中にある氷晶の表面で太陽からの光線が反射され、太陽の虚像として見える大気光学現象の一種であり、日出または日没時に地平線に対して垂直方向へ、太陽から炎のような形の光芒が見られる現象を言うが、氷点下で発生するダイアモンドダストに反射する細氷現象でも同様に、サンピラー(太陽柱)が見られる。
ダイヤモンドダストは北海道が有名だが、掲載写真は、2013年と2014年に長野県の霧ヶ峰で撮影した。
気温マイナス16℃の中、夜明け前からポイントでスタンバイしていると、夜明けとともに目の前の空間を降るダイヤモンドダストが薄らと見え始めるが、まだ多くはなく、輝きもない。
しかしながら、向かいの尾根から朝日が見えそうになった瞬間、ほんの数十秒だけダイヤモンドダストは黄金色に輝き始める。まるで「金粉」が舞っているようだ。太陽の光が谷を照らし始めると、ダイヤモンドダストは一斉にキラキラと輝き始める。そして、しばらくするとそこに一筋の光の柱サンピラーが現れるのだ。
サンピラーは、写真に撮ると、虹色や黄金色に輝いて見える。この神秘の瞬間、奇跡の絶景は、僅か数十分ほどしか見ることができない。
2016年、最初の写真は「ダイヤモンドダストとサンピラー」を選んだ。過去に撮影した画像を再現像し、未公開写真も含めて編集したものだが、この神秘の瞬間、奇跡の絶景を「希望の光」として、更なるチャレンジの年としてスタートしたい。
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謹賀新年
本年もまた、絶滅が危惧される昆虫と美しい自然風景を求めて参りますので何卒、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
東京ゲンジボタル研究所 古河義仁
以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。 また動画においては、Youtubeで表示いただき、HD設定でフルスクリーンにしますと高画質でご覧いただけます。
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