霧氷という芸術を、自己の中に受け入れ、深く味わう。
「秋山明浄にして粧うが如く」季節が終わり、「冬山惨淡として睡るが如し」季節の到来である。彩り豊かな光景からモノトーンの世界へと一変するが「霧氷」という芸術作品が作り出される季節でもある。
霧氷とは、着氷現象の一種で、氷点下の環境で樹木に付着して発達する白色や半透明の結晶構造が顕著な氷層の総称である。蔵王や北八ヶ岳等で見られる樹木が完全に氷や雪によって覆われた樹氷とは違って、過冷却にある霧や雲、空気中の水蒸気が昇華によって樹木に付着した小さな氷のことであり、自然が作り出す芸術品である。
霧氷は、冬の早朝、気温、湿度、天候、地形等の様々な条件が一致した日だけに現れ、色々な表情を見せる。霧の中では絵画的でもあり、光の中では白銀の世界をひときわ美しく輝かせる。広大な霧氷林は将に絶景であり、カラマツ霧氷林の清楚でジオメトリックな美が私の心を惹きつけてやまない。
以下に、霧ケ峰と美ヶ原、そして蓼科で撮影した霧氷の写真(未公開を含む)の中から8点を選んで掲載した。この冬は、霧氷という芸術から具現化された美的なものを更に見出し、写真と言うもので深く味わうことができるよう研鑽したいと思う。
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霧氷(霧ケ峰)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/200秒 ISO 100 +1EV(撮影地:長野県諏訪市 2014.12.07 8:06)
霧氷(霧ケ峰)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/4秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:長野県諏訪市 2018.2.11 7:02)
霧氷(美ヶ原)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/6秒 ISO 100 +2/3EV(撮影地:長野県松本市 2017.11.19 6:35)
霧氷(美ヶ原)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/50秒 ISO 100(撮影地:長野県松本市 2017.11.19 6:48)
霧氷(霧ケ峰)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F13 1/50秒 ISO 100 +2/3EV(撮影地:長野県諏訪市 2014.12.07 8:45)
霧氷(霧ケ峰)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F13 1/60秒 ISO 100 +2/3EV(撮影地:長野県諏訪市 2014.12.07 8:45)
霧氷(蓼科)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 100 +1EV(撮影地:長野県茅野市 2015.3.2 8:28)
霧氷(蓼科)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/200秒 ISO 100 +1EV(撮影地:長野県茅野市 2015.3.2 8:28)
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