冬の煌めき-ダイヤモンドダスト。気温が氷点下15度以下で湿度が高く晴天無風の時に、空気中の水蒸気が細氷となって降る現象である。
夜明けとともにダイヤモンドダストは薄らと見え始めるが、輝きはない。しかしながら、向かいの尾根から朝日が見えそうになった瞬間、ほんの数秒だけダイヤモンドダストは黄金色に輝き始める。まるで「金粉」が舞っているようだ。太陽の光が谷を照らし始めると、ダイヤモンドダストは一斉にキラキラと煌めき始めるのである。その煌めきは、周囲の霧氷まで輝かせる。
今回掲載したダイヤモンドダストの写真と動画は、クリスマス週間に合わせ、2013年と2014年に撮影したものの中から、未掲載のカットを中心に現像した。厳しい冬の季節に煌めき周囲を輝かせるダイヤモンドダストのように、コロナ渦であっても、自らが煌めくことによって周囲も輝くような存在になりたいものである。
この冬は一段と寒いようで、日本海側、特に群馬や新潟では一日で2m近くも積もる大雪である。長野県の霧ヶ峰高原ではもうダイヤモンドダストも見られたようであり、この週末は、霧氷が湖面の水鏡に映る光景を撮ろうと思っていたのだが、目的地の湖面はすでに凍り付き、雪が積もって真っ白な状態と知り、諦めざるを得なかった。
新型コロナウイルスの感染者は日々増えるばかり。撮影に行く場所は山の中。前日の夜から車中泊ではあるが、有名な撮影ポイントでは狭い所に撮影者が多く集まり密になる。これは避けるべきだろう。遠征の自粛をしようとは思っていないが、誰も来ない自分だけの冬の絶景を見つけるまで、特に今週は、家で静かな夜を過ごし、天上の静けさの中で眠りたいと思う。そして次の週末には、今年の自己ベスト10(昆虫編・自然風景編)をまとめ一年を振り返えろうと思う。
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冬の夜明け(彩雲)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F16 1/125秒 ISO 100 +1 1/3EV(撮影地:長野県諏訪市 204.3.15 6:30)
黄金のダイヤモンドダスト
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/640秒 ISO 400(撮影地:長野県諏訪市 2013.1.27 7:12)
ダイヤモンドダスト
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F4.5 1/320秒 ISO 100(撮影地:長野県諏訪市 2014.3.15 6:50)
ダイヤモンドダスト
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/640秒 ISO 100 +1EV(撮影地:長野県諏訪市 2014.3.15 6:54)
ダイヤモンドダスト
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/1250秒 ISO 100(撮影地:長野県諏訪市 2014.3.15 6:55)
ダイヤモンドダスト
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO(撮影地:長野県諏訪市 2014.3.15)
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