お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

業縁

2007年12月08日 | 仏教
 昨日に引き続き、

 本願寺佐賀会館では、6のつく日。6,16,26日午後1時半より、常例法座が開かれています。(どなたでもご自由に参詣ください

 先日6日、組の仏教婦人会(各寺3名参加)で、午前中清掃奉仕をした後、午後からは常例法座にお参りさせていただきました。
 
 ご講師は、伊万里K寺F布教使。83才と言われましたが、かくしゃくと、されておられます。
 
 このF師は、学徒出陣で海軍に入隊され、レイテ沖の戦いの折り、志摩中将率いる重巡洋艦「足柄」に乗船されておられたそうです。
 志摩中将が方向転換されたお蔭で、今、自分は生きているが、仲間の軍艦が目の前で炎上、沈んでゆくのを見た と、静かに語ってくださいました。

 親鸞聖人の言葉(歎異抄)

 「さるべき業縁のもよほさば、いかなるふるまひもすべし」

 「人はだれでも、しかるべき縁がはたらけば、どのような行いもするものである」歎異抄現代語訳より

を引用され、
 原爆を作った人も、投下した人も、家庭にあっては、やさしい父であり、夫であったろう。まさか自分が、何万人と殺してしまうことになるとは、思いもしなかったはず。

 海軍では、敵のアメリカ兵の遺体も日本兵と同じように、敬礼と共に水葬されたそうですが、そんなやさしい、同じ日本人が、虐殺を行ったと言われている・・・ その場、その縁によって、同じ人間でも行動、結果、評価が大きく異なりうる。

 そういう主旨のことを伺いました。

 あらためて、
 人のことは、厳しく批判。自分を正当化したがる我々、凡夫でありますが、実に危うい「虚仮不実の身」であると自覚させていただきました。

 また、戦後セイロンの代表が仏教(お釈迦様の言葉)を引用され、

 うらみは、うらみによって、静まらず
 うらみは、うらみなきによって静まる

と、スピーチされ、世界各国が感銘を受けたこともご紹介いただきました。

 しみじみ、ありがたいご法話でございました。

 

 
コメント
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