散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20070107最近読んだ本

2007年01月07日 22時15分28秒 | 読書
シリーズ物の再読にはまっていたため、なかなか捗らなかった。

「飢狼伝1~13」「青狼の拳」夢枕獏
空手、柔道、プロレス、柔術、古流武道など様々な流派の男達が最強を求めて戦う話。ものすごく面白くて、読み出すと必ず全巻読んでしまうのだが、最近は新人物が増えすぎ、過去の名勝負発掘も多すぎ、メインストーリーが全然進まない。何とかしてくれ(再読)。

「銀河英雄伝説1~10」田中芳樹
敵も味方も素晴らしかった。同盟はヤン・ウェンリーに尽きるのだが、帝国側が渋い人が多いのだ。いかにも好人物ミッターマイヤー、ひねくれた魅力ロイエンタール、意外にユーモラスなルッツ、好漢ミュラーと上げればきりがないのだが、渋いメルカッツを押しておこう(再読)。

「全日本顔ハメ紀行」いぢちひろゆき
観光地にある顔ハメボードを追って、非常に面白くなりそうな紀行ものなのだが、文章に何だか愛がないんだよな(再読)。

「東京現代建築ほめ殺し」建築三酔人
東京ではあまり建築物を見ている暇がないのだが、何となく分かる。前回読んだときよりは面白かった(再読)。

以下、図書館の3冊。
「缶詰クッキング」
缶詰を使って手をかけた料理を作っては本末転倒だが、料理ともいえないようなあっさり作ったものが多く、そこが好感。

「大ヒット企業キャラコレクション」キャラデパmia編
あまり企業キャラには興味がないのだが、文庫本を大量に買う関係で、「だっち君」「Yonda?君」等の出版社モノグッズはすぐ手に入る。初めて知ったものでは「便器君」「ホモちゃん」などの強烈ネーミングキャラあり。後「日ペンの美子ちゃん」の「全ては字が上手ならOK」という強引ストーリーも面白い。

「無敵の沖縄」まのとのま
また沖縄行きたいなあ。何でも食べる私もヤギ料理だけはちょっと苦手なのだ。刺身は深く考えなければあっさりした味で食べやすいのだが、ヤギ汁がなあ…。臭い消しのヨモギがまた強烈なんだよなあ。

ほうれん草

2007年01月07日 14時57分57秒 | 食べ歩き
明日も休みであるから、今日もだらだらと過ごす。昼食は二十四軒のビストロ「PE」へ。今日は魚のコースにした。

まずは前菜。豆のガトー仕立て、ゆりねのキッシュ、仔羊のスモークハム、牡蠣のブリュレ海苔のソース、仔羊のレバームース。この店に初めて来たとき、海苔のソースに感心したのを思い出す。あれから約1年であろうか。合わせるワインはソレル・ミュスカデ。香がフレッシュで、酸味がピリッと効いており食事には非常に良くあう。

続いて楽しみにしていたチーズシューのオニオングラタンスープ。オニオングラタンスープが非常に好きなのであるが、レストランで見かけたことがない。フランスの家庭料理だからあまり店では出さないのかな? とは言え、プロが作るとどういう味になるのだろうか。熱々のところを早速一口。予想以上に玉ねぎの甘さが出ているが、微妙に酸味のような感じもありくどくない。シューをつぶしてひたして食べる。パンもスープにひたして食べる。旨い、冬にぴったりだ。

メインは昨日の鯵刺身についで、鯵のムニエル菜の花ソース。登場したのは予想外のお姿であった。菜の花のざく切りが大量にしかれたソースは、オリーブが入っているらしいがあっさりした風味、おなじくほうれん草のソテーが下に添えられ、ど真ん中にこんがりとムニエルされた鯵が乗っている。

もちろん焼き加減は上々の鯵は、幅広く、身も厚い。九州で揚がったものだそうである。菜の花は微妙なほろ苦さ。そして驚いたのがタイトルにもなっているほうれん草である。程よく油の力が加わり火の通ったほうれん草は、「いったい何この葉っぱ?」と思うほど味が濃厚でしっかりしている。もう普段食べているほうれん草って、何なんだろうね。最後にシェフに「半分ほうれんそうが主役なんです」と教えてもらったが、確かにこの付け合せには驚かされる。いつも付け合せの野菜がたっぷりでしかも美味しいと思っていたが、今日も素晴らしかった(これはシェフのポリシーだな、多分)。

最後に何か(忘れた)とタピオカのスープ、チョコレートソルベ、紅茶のシフォンケーキ、ココナッツのメダイヨン(クッキーのようなもの)。お勧めの食べ方が、スープにソルベを落とし込み、さらにシフォンケーキをひたして食べてくださいということなので、もうやや下品にまぜまぜして食べる。うーん、酸味と甘みと複雑な味わいになるなあ。ココナッツの歯ざわりも面白い。

この店のいけない所は、昼飯を食べた後何もする気がなくなることである。脱力して図書館にだけ行き、帰宅。写真もなく、字が多すぎるか。