散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

北海道内屈指の名店

2007年08月11日 22時08分44秒 | 飲み歩き・北海道内
苫小牧から恵庭に移動、3回目の来店となる「T」へ。偶然発見した店なのだが、ここは札幌基準でも相当に素晴らしい店だと思う。



かなり歩いたのでまずビール(しかし、今日の苫小牧の気温は翌日新聞で見たら23度だった)。申し分なく旨い。通しは鳥貝とタコに梅タレをかけたもの。野菜の彩り良く、梅の酸味が疲れた体に良い。



いつもわくわくするメニューを眺め、松皮カレイ刺身、サンマ肝醤油焼き、だだちゃ豆を注文。カレイは歯ごたえが結構あるが、さっぱり味。エンガワがはちきれんばかりでこれも嬉しい(食いかけの写真でスマン)。サンマは肝の苦味は押さえ気味の上品な味。だだちゃ豆も茹でたてホクホクである。最近の冷凍食品の枝豆はよくなってきたと思うが、やはり別次元の味だな。





松本の酒「大信州」に切り替えて、ホヤとこのわたの塩辛、すくい湯葉を注文。ホヤは特有の癖はほとんどなく、すいすい食べられて酒を呼ぶ。すくい湯葉はわさびを乗せて醤油で食べる。あっさりした中にも湯葉のコクがある。





もう一つ山形の酒(銘柄失念)を飲んで終了。相変わらずの良い店だったことに安心。また来よう。ここから琴似に移動。

琴似ではいつものバー「D」へ。今日は込んでるなあ。テーブル席でグレンモーレンジソーダ割り、ラフロイグ1996年カスクストレングス・インプレッシブ、アブサン+グレープフルーツ+ヴィクトリアンヴァットジンのカクテル、ブレイズ・オブ・グレンンリベット・カスクストレングス29年を飲んで終了。今日は一日長かった。

行ってよかった展覧会(2)

2007年08月11日 16時52分02秒 | ART
さて、苫小牧へ来た目的は苫小牧市博物館で開催されている「マッチワンダーランド」展だ。ここでも結構歩き、博物館へ。300円の平常入館料で見ることができる。



展示会場ではちょうど館の人が展示説明をしていたので、話を聞いてみよう。
・展示されている最も古いマッチ(燐寸と書くか)は約100年まえのもの
・当時は経木を薄く削り、紙ラベルをはる手作業で作っていた
・マッチのデザインは当初ヨーロッパのものをそのまま真似したため、意味もなくメダルの画が書いてあったりする
・苫小牧もかつては210軒の喫茶店があったが、現在は60軒程度らしい

いろいろ面白い話を聞いてから、展示を見る。今回は約6万点を持っている収集家から1500点を借りて展示しているらしい。

私はお店の広告用マッチが大好きで、飲み屋のマッチに目が行く。センスの良いのもあるが、「スナックスレスレ」(本当にあった)のようなサザエさんの家で発見されたら一騒ぎになりそうなものもある。昔のよき時代を彷彿とさせるものもあり、ビリヤード場やダンスホールのマッチはかなりカッコいい。東京「千疋屋」のマッチデザインもさすがという感じだ。

戦時中のデザインでは「帝国一」→「東洋一」→「萬国一」→「世界一」→「地球一」とエスカレートしていくラベルが面白かった。日本酒にも「東洋一」という銘柄があり、酒ラベルとも共通した味わいがあるかもしれない。

ここでも展示の面白さにはまり、最初に展示員の説明を一緒に聞いていた家族が全員いなくなるまでじっくり見てしまった。こちらも来てみて大正解だな。後は常設展示で1日3回映写しているマルチビジョンがちょうど始まったので、閑散としたなか見てみた。役所の作った苫小牧市の紹介ビデオなので全然面白くないが、札幌や千歳空港に近く、港もある苫小牧がなぜ今ひとつ発展不足なのかが良く分からない。惜しいなあ。

ロビーに戻り、ここでは販売コーナーがあるので「マッチレッテル万華鏡」という本(普通に市販されているな)を購入。次は恵庭へ。


→博物館の人が「撮影可」というのを確認して撮ってみた。

さまよったあげく、正解

2007年08月11日 13時33分17秒 | 食べ歩き
13時頃、苫小牧に到着。さあ、まず昼食だ。苫小牧といえば行ってみたかったのが有名な洋食店「D」である。駅から結構歩き、店内へ。込んでいるようだが、何とか席は空きそうに見えるが・・・

しかし、テーブルに座っている人の前にあまり料理が出てないなあ。何だか皆うつろな目でこっちを見ているぞ。どうやらお盆休み入りの土曜日のせいか、オーバーフローしている模様だ。待っても良かったが今回はやめておこう。

そこから苫小牧の飲食店街をさまよう。しばし歩いた所で、ラーメン「T」を発見。今日はラーメンでいいか。13時過ぎのため、店内に客はなし。ランチ値段で500円の醤油ラーメンを注文してみた。

ラーメンを待つ間にきゅうりの浅漬けが登場。あっさりした味でポリポリと箸が進む(結局10枚くらい食べた)。そしてラーメン。うむ、香りがよいのとスープは基本形のあっさり味、丁寧に作った感じがする。麺は細め、岩海苔がのっているのも嬉しいなあ。





すいすいと食べ進み大満足。壁の張り紙に「9月から昼の時間も普通の値段にします」といったことが書いてあったが、それでも600円。家の近くにあれば必ず再訪すると思う。


行ってよかった展覧会(1)

2007年08月11日 12時16分51秒 | ART
札幌市内のギャラリーも巡りたいところであるのだが、今日はあえてちょっとした旅に出る。一日散歩切符を買い、まずは琴似から野幌へ。乗り継ぎに3分しかなく慌ててバスに乗り、セラミックアートセンターへと向かう。

本日のセラミックアートセンターの展示は「吉田初三郎の絵地図 まち・乗り物・たてもの展」である。以前から時々見かける鳥瞰図に興味を持っていたのだが、はたしてセラミックアートセンターでどんな展示をするのか。不安もありつつの来場だ。

特別展示室に入ると、テーブルに鳥瞰図だらけ。入口の所にあったものはガラスケース入りで見づらいなあと思ったが、それ以外はじかに見ることができる。展示されているものの中では、やはり行ったことのある場所の鳥瞰図が面白いなあ。千歳町(千歳市)、札幌、小樽、函館、名古屋、岐阜、京都、奈良、長崎等はある程度の土地勘があるので、どの程度デフォルメされているか興味津々となる。

鳥瞰図のもう一つの面白さは「どこまで見えんねん!」と突っ込みを入れてしまうような描写である。東京を描いても富士山、北海道が見えるのは当たり前。千島、樺太や台湾、朝鮮半島まで描き込まれるのが常である。一番スケールの大きかった鳥瞰図では日本列島を北から描き、上方にオーストラリア、ニュージーランド、南極、左手に北米・南米、さらにその先にアフリカ・ヨーロッパが見えるという超豪快っぷりなのである。

展示されていた鳥瞰図には大満足だが、「乗り物、たてもの」展示は弱い。”鉄”な人や建築好きの人はガッカリかもしれない。それからここの性格上しょうがないかも知れないが、展示用の台が低すぎるのだ(普段、陶器を載せる台だからか?)。中腰で鳥瞰図を眺めるため、腰が痛くなってしまった。もう一つ希望を述べておくと、展示の後に販売コーナーが欲しいなあ。私は鳥瞰図(もちろん復元で良い)を売っていたら即座に購入したと思う。

いろいろケチをつけたが、とにかく面白かった展覧会である。バスで野幌駅に戻り、次は苫小牧だ。