散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20070817最近読んだ本

2007年08月17日 07時55分36秒 | 読書
札幌は早くも涼しくなり、秋の気配か。私がかつて住んでいた富良野市では、お盆の深夜には息が白くなったりするのだ(実話)。

「富士日記 上中下」武田百合子
驕らず、卑下せず、ユーモアのある日記。この方が近くにいたら惚れそうな気がする(再読)。

「ドアの向こう側」二階堂黎人
幼稚園児が主人公のハードボイルドもの。リラックスして読める。

「マッチレッテル万華鏡」加藤豊
先日の苫小牧での「マッチワンダーランド展」にて購入。私も多少マッチを集めているのだが、これ程の世界が繰り広げられていることに驚き。

「冷たい校舎の時は止まる 上下」辻村深月
8人の生徒が無人の校舎に閉じ込められる。どうやら自殺した誰かの精神世界に閉じ込められたらしいのだが・・・。そして一人づつ姿が消えていき、最後に残るのは誰なのか。というミステリアスなストーリーで、欠点もあれど非常に良く出来ている。もう一つの仕掛け(バラす訳には行かないが)にも気持ち良くだまされた。

「キマイラの新しい顔」殊能将之
750年前の騎士が現代の会社社長に憑依?し、自分が殺された事件を解決しようとする。騎士の内心も面白く、現代社会におけるドタバタ騒ぎも良い。

「世界現代ガラス展」
米原眞司、塩谷直美が現在とは少々異なる作風で興味深い。近美に収蔵されている作品はそれ程載っていないが、「これ絶対あの作者でしょ(名前分からんけど)」と思い当たる作風も多い。