私は小樽の寿司屋に一度しか行ったことがない。そのときたまたま団体客がいたために、あまり良い扱いを受けなかったのだが、それを抜きにしても小樽の寿司屋には疑問がある。大体、店の前のショーケースを見ても値段が高すぎるよな。
しかし小樽の魚介類は札幌の平均値と比べて新鮮なのは間違いないような気がする。ならばその新鮮な魚介類を美味しく食べさせる店はどこだろうか。そんな時、生の魚も良いが、味と香りを出すために加熱して食べさせる天ぷらが一理ある料理に思えるのだ。
ということで小樽に来る度に行っているような「T」へ。日本酒を1合だけ燗してもらい、いつもの天ぷら盛り合わせだ。おっと、酒を頼むとその前に通しがでるのだが、今日はカニ・タコ・ツブ・ワカメの酢の物とちょっとゴージャスな通しがでた。
さて、天ぷらである。矢継ぎ早にホッキ、ホタテ、カニの大葉巻、イカ、エビ2、キス、なす、レンコン、しいたけ、しし唐がでた。ホタテはカスタネット状に半分包丁が入っているのだが、その片側だけでも口いっぱいになるほどの大きさ。
イカは信じられないほど柔らかく、エビは中心が絶妙の火の通り具合である。今日は大将の機嫌もよかったか、酒を飲んでいた私ともう一人の客に「これ食べてみて」と平目の縁側がサービスで出された。醤油をはじくほどのあぶらののりで、サービスありがとうございました。
さて、2軒目はいつものカクテルバー「A」だ。18時過ぎに私が一番目の客となったが、その後小樽の旦那衆が3人、それぞれ一人で飲みに来た。最初の一杯は消化を助けるジン+ソーダ+レモン+アロマティックビタース。ジンはダブル量くらい入っているので、結構強い。
この店は良く分からない店で、飲む人に合わせてアルコールを強化してくれるため、私のカクテルは相当のアルコール強度になっているらしい。しかもグラスにカクテルを入れても優に一口分くらいはシェイカーに残っており「7時前はサービス」ということらしいのだ(多分冗談である。7時以降もたっぷり入っている)。
2杯目はこの店ではいつも飲むシャンゼリゼだ。私の横に座っていたボウズ頭のオジサン(45歳位かなあ)が、「それはどんなカクテルなの。へー、ブランデーとシャルトリューズ。凄い強いねえ」と興味しんしんの模様。
3杯目はカルヴァドスとレモンとまた強力なカクテルにしたところ、またボウズ氏が興味を示す。調子よくなってきた私も意欲的に会話をし、いつしか小樽の寿司屋はいかがなものだろうという話になった。ボウズ氏は今日寿司屋に行き、シャリの具合をしげしげと眺めて、不審がられたらしい。
よし、明日も仕事だし最後は甘口のグラスホッパーで締めておこう。生クリームではなく牛乳入りのレシピなので、これまた多めに作ってもらい、その甘さとミント風味を楽しむ。
するとボウズ氏が「このウィスキー知ってるらしいから、こちらの人に一杯おごるよ」と自分の飲んでいたラガヴーリン16年をご馳走してくれることになった。本当はもう一杯くらい飲みたいなあと思っていたので、実にありがたい話だ。
ボウズ氏が「オレは水割りで飲むんだけど、酒にうるさい友達はとんでもないって言うんだよ。兄ちゃんはどうするの」というので、「えー、私もわりとストレート原理主義なので、ストレートで頂きます」ということになった。過剰なスモーキーさはないが、バランスの良さは随一ではないかと私が思うラガヴーリン。飲み干して、嬉しくて丁重に礼をして店をでた。
小樽はどこか人の距離感が近い気がする。
しかし小樽の魚介類は札幌の平均値と比べて新鮮なのは間違いないような気がする。ならばその新鮮な魚介類を美味しく食べさせる店はどこだろうか。そんな時、生の魚も良いが、味と香りを出すために加熱して食べさせる天ぷらが一理ある料理に思えるのだ。
ということで小樽に来る度に行っているような「T」へ。日本酒を1合だけ燗してもらい、いつもの天ぷら盛り合わせだ。おっと、酒を頼むとその前に通しがでるのだが、今日はカニ・タコ・ツブ・ワカメの酢の物とちょっとゴージャスな通しがでた。
さて、天ぷらである。矢継ぎ早にホッキ、ホタテ、カニの大葉巻、イカ、エビ2、キス、なす、レンコン、しいたけ、しし唐がでた。ホタテはカスタネット状に半分包丁が入っているのだが、その片側だけでも口いっぱいになるほどの大きさ。
イカは信じられないほど柔らかく、エビは中心が絶妙の火の通り具合である。今日は大将の機嫌もよかったか、酒を飲んでいた私ともう一人の客に「これ食べてみて」と平目の縁側がサービスで出された。醤油をはじくほどのあぶらののりで、サービスありがとうございました。
さて、2軒目はいつものカクテルバー「A」だ。18時過ぎに私が一番目の客となったが、その後小樽の旦那衆が3人、それぞれ一人で飲みに来た。最初の一杯は消化を助けるジン+ソーダ+レモン+アロマティックビタース。ジンはダブル量くらい入っているので、結構強い。
この店は良く分からない店で、飲む人に合わせてアルコールを強化してくれるため、私のカクテルは相当のアルコール強度になっているらしい。しかもグラスにカクテルを入れても優に一口分くらいはシェイカーに残っており「7時前はサービス」ということらしいのだ(多分冗談である。7時以降もたっぷり入っている)。
2杯目はこの店ではいつも飲むシャンゼリゼだ。私の横に座っていたボウズ頭のオジサン(45歳位かなあ)が、「それはどんなカクテルなの。へー、ブランデーとシャルトリューズ。凄い強いねえ」と興味しんしんの模様。
3杯目はカルヴァドスとレモンとまた強力なカクテルにしたところ、またボウズ氏が興味を示す。調子よくなってきた私も意欲的に会話をし、いつしか小樽の寿司屋はいかがなものだろうという話になった。ボウズ氏は今日寿司屋に行き、シャリの具合をしげしげと眺めて、不審がられたらしい。
よし、明日も仕事だし最後は甘口のグラスホッパーで締めておこう。生クリームではなく牛乳入りのレシピなので、これまた多めに作ってもらい、その甘さとミント風味を楽しむ。
するとボウズ氏が「このウィスキー知ってるらしいから、こちらの人に一杯おごるよ」と自分の飲んでいたラガヴーリン16年をご馳走してくれることになった。本当はもう一杯くらい飲みたいなあと思っていたので、実にありがたい話だ。
ボウズ氏が「オレは水割りで飲むんだけど、酒にうるさい友達はとんでもないって言うんだよ。兄ちゃんはどうするの」というので、「えー、私もわりとストレート原理主義なので、ストレートで頂きます」ということになった。過剰なスモーキーさはないが、バランスの良さは随一ではないかと私が思うラガヴーリン。飲み干して、嬉しくて丁重に礼をして店をでた。
小樽はどこか人の距離感が近い気がする。