感想は、とにかく動画の時間が長いということ。クリア画面に表示されたゲーム時間は約18時間ですがその内半分くらいは動画でした。動画の間はただ見ているだけでしたが、登場人物に類型的な人はひとりもおらず、みな典型として描かれているのはさすが小島秀夫さんで、物語の鉄則をきちんと守っています。ストーリーは前作を踏襲しつつ、しかし破天荒なものでした。
ゲームの難易度としては、視界に制限がなく周囲360度を見回せるので、「メタルギアソリッド2」や「メタルギアソリッド3」に比べればやりやすかった印象です。あくまでやりやすかったということで、簡単だった訳ではありません。逆に言えば前2作は視界の自由度が低かったので、敵に見つからないのは至難の技でした。特に「3」は全体に赤と緑の色調が主体で、色盲で特に赤と緑の区別が困難な私には本当に難しいゲームでした。これは他のゲームでも同じですが、赤と緑で状態が表示される設定が私にとって難易度のひとつになります。バイオハザードでは、赤ハーブと緑ハーブの区別がつかなくて困りました。しかしそのためにゲームができないという訳ではもちろんなく、暗闇に暫くいるとだんだん目が慣れてくるように、赤と緑の区別にも慣れてきます。目が見えなくなった人が日々の生活の中で徐々に動きが滑らかになるのに似ています。
とにかく毎日やりたくなるほど、今回の「メタルギアソリッド4」は面白い。なにせ映像がきれいですし、視界に制限がなくて操作が非常にスムーズなので、従来のゲームで感じていたストレスがほとんど解決されている画期的なゲームです。今はひとつモードをあげて、NAKED NORMALで挑戦しています。イージーで得た武器やアイテムがそのまま使えるのも、やる気を出させてくれます。このゲームのおかげで、かなり日ごろのストレスが発散できています。
小島秀夫さん、ありがとう!