三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

天皇制廃止

2008年10月14日 | 政治・社会・会社

誰も言い出さなくなったので、誰かが言う必要があると思って書きますが、天皇制はいつなくなるんでしょう?
かつての急進左翼活動家たちの定番の演説は「我々はぁ、天皇制を打倒し・・・」というフレーズではじまるものでした。ソ連が倒れたからなのかもしれませんが、共産党でさえも天皇制を認めている節があります。しかし天皇制がある限り、日本が真の民主主義国家となることは不可能なのです。フランスは革命で王制が打倒されることではじめて民主主義が確立しました。そういったドラスティックなことがない限り、日本に民主主義は根づきません。郵政選挙で自民党を大勝させたような有権者しかいないことが、日本が民主主義国家として未熟も未熟、物真似の民主主義国家でしかない事実を明らかに示しています。

私は人間としては皇太子は好きですし、雅子さんのことを「わたくしが全力でお守りします」と言ったことは一国のプリンスとしても、大人の男性としても立派な覚悟だと思いました。
しかし昭和天皇には戦争責任があります。そして天皇制はいつも戦争の大義名分に利用され、愛国心を煽るための道具にされてきました。これからもその可能性が常にあります。

また、天皇制がある限り、皇族という特別な一族の存在が、国家によって保証され続けなければならないわけで、日本人の一部、あるいは国民の一部を他と区別するのはどこまでいっても差別そのものです。そういう特別な存在が認められることで、その対極の人々が差別され続けるわけです。国家が差別を公認しているようなものですから、小泉政権による格差社会どころの話ではありません。差別や格差を根本的に直すためには、皇族という特別な存在を存続させてはならないのです。

だから天皇制は廃止しなければならない。多分、誰もがわかりきっていることだと思います。わかりきっているのに誰も言わないのは、本当に怖いことです。私は今後も、天皇制なんていらないことを言い続けたいと思っています。