三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

有馬記念~オルフェーヴルの相手は

2013年12月21日 | 競馬
有馬記念G1です。
先週の段階から三冠馬オルフェーヴルが何馬身離して勝つかが見どころだと考えていました。G1馬4頭の争いかとも思っていましたが、前走の着順や追い切りの様子など、なかなか一筋縄ではいかないレースになりそうです。
出走メンバーを見ていると間違いなくスローの上がり勝負になるので、そうなるとゴールドシップには不利でエイシンフラッシュが有利かと思っていましたが、展開有利なエイシンフラッシュは足元の不安で回避してしまいました。ゴールドシップは前走負けすぎだし、トーセンジョーダンも有馬記念が不得意みたいなので、結局オルフェーヴルの1強になってしまった形です。

内枠から各馬を見ていきます。
ダノンバラードは前走が負けすぎですが、宝塚記念くらい走れば可能性はあります。切れない馬なので、いまの中山が合うかもしれません。
ヴェルデグリーンはオールカマーを勝ったことでやや人気になり加減ですが、いかんせん実績が乏しすぎて買えません。
カレンミロティックは金鯱賞勝ちで穴人気になっています。こちらも3走前は条件戦を走っていた訳で、やはり買いづらいところです。
ウインバリアシオンは久々で30キロ増の前走で3着。確実に追い込んでくるのでこの馬は買いでしょう。
デスペラードは前走ステイヤーズS勝ち。しかしその前の2400~2500m戦が9着、10着、6着ではやはり買えません。
オルフェーヴルは2回だけ10着と11着のポカがありますが、全成績が9-4-1-2。まともに走ったときは必ず上位ですし、まともに走らなかった阪神大賞典も2着に追い上げています。キズナもジェンティルドンナもいないこのレースでは、よほど調子が悪いとか、ホームストレッチで思い切りかかってしまうとか、または3コーナーで逸走してしまうとかがない限り、他の馬がこの馬を負かすのは困難だと思います。
タマモベストプレイはクラシック戦線から前走朝日チャレンジCを叩いての参戦。皐月賞で5着したくらい走ればここでも2着争いには加われる可能性があります。
ラブリーデイはクラシック戦線の途中で離脱。やや実績に乏しく、前走の金鯱賞2着だけでは買いづらい。
ルルーシュは良績が東京コースに集中しています。中山で1番人気に押されたAJCとオールカマーで4着、7着ではここも買えません。
アドマイヤラクティはジャパンカップ4着で人気になっていますが、この馬も良績は東京で、しかし安定していません。人気でも買いづらいところです。
ラブイズブーシェも3走前まで条件戦。実績がなさ過ぎです。
テイエムイナズマは成績が振るわず、上位は無理そうです。
トゥザグローリーはやや持ち直し気味ですが、この馬も中山コースが鬼門。
ゴールドシップの取捨が今回の最大のポイント。調子が戻っているかどうかも気になりますし、スローペースで上がりの速い競馬になることも懸念材料。それでもオルフェーヴル以外の馬とは格が違います。ただ今回はまくりきるまではどうでしょうか。
ナカヤマナイトはクラシック戦線で活躍した馬であり、中山は大の得意です。ちょっと人気がなさ過ぎる気がします。
トーセンジョーダンはジャパンカップで3着に残り、おかげで私の馬券が外れました。スローペースを先行してうまく残っただけなので、着順ほどの活躍ではありません。東京コースが得意なんですね。去年の有馬記念は、天皇賞勝ちでジャパンカップも2着と調子がよかったのに5着に終わりました。その前の年の有馬記念も5着ですから、そこそこ来る力はあるけれども有馬記念のコースが向いていないと思います。

◎オルフェーヴル
〇ナカヤマナイト
▲ゴールドシップ
△ウインバリアシオン
△タマモベストプレイ
△ダノンバラード

オルフェーヴルが有終の美を飾って引退式も盛り上がると予想します。馬券は3連単での1着流し20点勝負。


愚劣なジブリ映画

2013年12月21日 | 政治・社会・会社

ジブリ映画というのがあります。
要するにマンガですね。文字通りマンガみたいなアホらしさです。
出てくる言葉は教条ばかり。世の中の決まりごとに対して自分のスタンスをどうすればいいかという、政治で言えばポリシーではなく政局ばかりを考える映画です。
自分にとって得かどうかを判断して次の行動を決めるのは、政治家に代表されるクズどもですが、ジブリ映画の主人公たちは、なぜか政治家と同じで自分の損得ばかりを気にします。
そして反省もしない。
これは、ジブリ映画を作る人たちの世界観の狭量さに由来するものです。こんな狭量な世界観の映画を観て喜ぶのは、同じように狭量な世界観を持つ人種だけでしょう。日本人がそのひとつであるのは非常に残念なことでもあります。

たとえば自然破壊に対するアンチテーゼがあります。しかしそれは軽薄短小なアンチテーゼであって、見えている生き物だけが生き物であったり、哺乳類や鳥類など、大型の動物だけが生き延びればいいような世界観であったりします。動物は押しなべて他の生物を食べて生き延びているという厳然たる事実を見ようとしない。人間と、犬と猫とライオンと、その他の目に見える動物だけが生き延びても、自然破壊はどんどん進んでいることを理解しない浅薄さがあります。こんな映画を作るのは、はっきり言ってクズどもだと思います。思い切り商業主義に乗っかって金儲けをしているくせに、偉そうな教訓をたれるところに救い難さが透けて見えるのです。

その他のテーマについても同じで、組織と個人、共同体と個人のかかわりの中で個人の人権や尊厳が如何に損なわれてきたかというダイナミズムをまったく理解せず、組織の目的と個人の目的の齟齬について悩むようなアホな主人公を設定します。いまどきそんなバカはいないだろうと思うのですがジブリ映画が流行っていることからして、たくさんのバカがこんな映画を喜んで見ているのだということがわかります。

日本からジブリ映画なる下劣な文化が早く消えてなくなることを切に望みますが、日本人の下劣さがジブリ映画を今後とも支えていくのでしょう。ジブリ映画がなくなる日が来ない限り、日本人の精神はいつまでたっても救われません。