ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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悪徳セールスマンに学ぶ、究極の交渉術

2011-11-20 16:59:18 | Weblog
悪徳セールスマンに学ぶ、究極の交渉術- 日刊SPA! 2011年11月15日 
http://news.infoseek.co.jp/article/spa_20111115_00089228
 飛び込みの訪問販売は1000軒回って一度もドアを開けてもらえないのもごく普通のこと。そんななかで、高額商品を買ってもらうには独特のテクニックを駆使する必要がある……。こう語るのは全国展開の訪問販売会社を経営していた三宅義人氏だ。トップセールスマンとして君臨した三宅氏にその究極のテクニックを聞いた。
 「客から進んで高額商品を買ってもらうために、まず錯覚を起こさせる。警戒心の強そうな団地を攻める場合、何日も前から売りたい商品の空き箱を大量にゴミ箱に捨てておく。住民の目に触れさせておいてから、セールスするんです。警戒している客も、隣近所が購入した商品ならガードが下がるもの。さらに『特別に』と断って、ダミーの購入者リストを見せてあげるんですが、そこに『職業・公務員』の顧客を忍ばせておけば、より信用されます。公務員の社会的信用は絶大ですから」
 営業には「仕込み」と「演出」が必要という訳だ。「そもそも私たちの売るものが良い商品なわけがない。しかも高いし。だからこそ、マイナスをプラスに転じる話術が必須になるんです。例えば、私たちの名刺には会社のHPのURLがないんですが、そこを客に突っ込まれたら、少しでも安く提供するためにあえてHPは作らない、と説明します」
 確かに三宅氏の商売の仕方にはいろいろな問題点がある。しかし、そこには我々も見習うべき交渉のキモが隠されているようだ。




 う~ん。一昔前ならまだしも、今時こんな初歩的な詐欺に逢う人の方が珍しいと思うのですが、家族に痴呆の入った方や孤独な方がいる場合、それを狙い撃ちされる可能性もありますし、FPブログとしては、無駄な出費を抑え込むことが、運用よりも更に効率的な資産形成にもつながることから、あえて当該記事を晒し物にすることで、少しでも悪徳業者の手口を晒し出すと共に、詐欺被害の防止に努めたいと思います。

1、私たちの名刺には会社のHPのURLがないんですが、そこを客に突っ込まれたら、少しでも安く提供するためにあえてHPは作らない
→ 10年前ならまだしも、今では無料ブログでもかなり凝った作りが可能で、またビジネスブログも低価格の料金で更新等の各種サービスまで引き受けてくれる業者が日本全国にあります。
 100歩譲って農家のような個人事業主でも、今時簡易HPに問い合わせフォームくらいは保有していている(この場合はスポットでHPを作成してもらいます)はず。
 もしHPがなく会社名を入力して「詐欺」あるいは類似のキーワードがヒットするようならば、その業者との取引は控えた方が無難ですし、HPを保有しないこと自体が、対一般向けに真っ当なビジネスをするつもりがないと考えるのが妥当でしょう。 
 同様の理由で、固定電話がなく連絡先が携帯電話になっているのも疑ってかかる方が無難。(悪徳訪問販売員が女性の場合は、身の安全のため と言った言い訳をするかもしれませんが、決して信じてはなりません)
 本気でビジネスをするつもりならば(自宅の家電と兼任のパターンはあっても)固定電話回線を引くのは少なくとも日本ではビジネスマナー。一雇われ人ならともかく、ビジネスをやろうというものが携帯電話しか保有していない場合は、騙した直後に連絡が取れなくなるように雲隠れする可能性が大 と受け止めた方が無難でしょう。

2、ダミーの購入者リストを見せてあげるんですが、そこに『職業・公務員』の顧客を忍ばせておく
→ 真っ当な業者ならば、間違っても購入者リストなど見せません!(個人情報保護法に抵触します)
 これもタレントの宣伝を利用して儲ける手口と同一の詐欺パターンでしょう。

3、売りたい商品の空き箱を大量にゴミ箱に何日も前から捨てておく
→ この手口はおそらく今でも通用すると思われます。悪徳業者から見れば、失敗したところで損失は所詮は箱代と印刷代。100人に1人、いや1000人に一人でも騙されてくれれば十分元は取れます。

「価値上がる」と偽りイラク・スーダン通貨売る

2011-11-20 16:55:01 | Weblog
「価値上がる」と偽りイラク・スーダン通貨売る 2011年11月18日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111117-OYT1T01169.htm
 イラクやスーダンの通貨を、「価値が上がる」と偽り、高値で購入させていたなどとして、千葉県警捜査2課は17日、東京都港区芝浦、自称派遣社員白熊真幸容疑者(24)ら4人を詐欺容疑で逮捕、千葉地検に送検したと発表した。
 同課は、4人が全国27都道府県の47人から、計1億3800万円をだまし取った疑いもあるとみて調べている。
 ほかに逮捕、送検されたのは東京都墨田区押上、上原温容疑者(21)と、いずれも同区の犯行時19歳だった男2人。
 発表によると、4人は昨年7月から今年1月、愛知県豊橋市の会社役員男性(75)に「イラク通貨のディナールやスーダン・ポンドを購入すれば、価値が上がる」などと電話で勧誘し、2万5000ディナール札(約1800円)130枚、50スーダン・ポンド札(約1900円)40枚を売り、計1080万円を銀行口座に振り込ませた疑い。



 これ。国民生活センターが発行している 見守り新鮮情報の第88号(http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen88.html)や第93号(http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen93.html)でも警告しているのですが、
 A社を名乗る輩が 「イラクの通貨ディナールやスーダンポンドを持っていたら売ってくれ」と電話をかけてから、その後B社から(イラクは)「アメリカ軍が撤退すれば、貨幣価値は20~30倍にまで上がる」「イラクの石油埋蔵量は世界の上位であり、貨幣価値はいずれイラク戦争前に戻る」あるいは(スーダンは)「「有数の産油国であり、紛争後のため経済発展が期待できるので、もうかる」「個人のみで企業は買えない。企業は個人からの買い取りを切望しているため、○倍で買い取る」」といった電話をかけてイラク通貨やスーダン通貨を買い取らせる(勿論A社とB社はグル)ものの、A社が買い取ってくれない(詐欺なんだから当然ですよね…)という詐欺パターンのようですね。
 少し冷静に考えるならば、三菱UFJ銀行など外国為替を取り扱う銀行支店でも取り扱っていないような通貨でビジネス取引するはずがありません(イラクディナールやスーダンポンドは日本の銀行では取り扱いがなく、国内で日本円にすることは極めて困難。また、消費者物価上昇率の高い国では、現地通貨ではなく、価値の目減りを防ぐため自国通貨よりも米ドルで取引する方が喜ばれます。100歩譲って本気でその国の通貨が欲しければ、ドルで買い占めればいいだけのことです。)し、『紛争が続き、対ドルでどんどん目減りしていく通貨など誰が欲しがるか?』を考えれば、すぐに詐欺だとわかりそうなものなのですが、美味しい話には得てして人は騙されやすいもの。
 今後も国と通貨を変えて同様のパターンで詐欺をもくろむ連中が出てくる可能性があるだけに、被害防止のためにも当ブログでも記事を紹介したいと思います。

山形県大石田町長選:前町商工会長の庄司喜与太氏が初当選

2011-11-20 16:53:43 | Weblog
山形県大石田町長選:前町商工会長の庄司喜与太氏が初当選 2011年11月14日 毎日
 山形県大石田町で、受託収賄罪で起訴された阿部孝義・前町長の辞職に伴う出直し町長選が13日投開票され、無所属新人で前町商工会長の庄司喜与太氏(65)が無所属新人の前町議、大山二郎氏(56)を破り、初当選した。
▼山形県大石田町町長選
当 庄司喜与太 無新 3126
  大山二郎  無新 2508



 13日に行われた自治体選挙の結果です。
 山形県大石田町は、県の北東にある人口約8000人の町で、2003年から2期8年+3選も当選を決めた前町長の阿部孝義氏が町が発注した公共工事の指名競争入札を巡って、特定の業者を指名から外すよう建設会社社長から依頼を受け、見返りに100万円を受け取ったとして10月に受託収賄罪で起訴&町長職を辞職したことから出直し選挙選が行われ、前町商工会長で65歳の庄司喜与太氏と前町議で56歳の大山二郎氏の2新人による争いとなりましたが、
 「町政経験はないが、その分しがらみもない。だからこそ大きな改革に果敢に取り組める。培った経営感覚と人脈で、地域を活性化させる」「透明な入札制度を考え、クリーンな町政を実現する」「町長報酬50%カット」と訴えた庄司喜与太氏が3126票を獲得し、
 町議4期を務め議長も経験した実績を掲げ、「町民本位の役場にすることが、信頼を取り戻す第一歩だ。13年の議員経験を生かし、優先順位をわきまえた町政運営に努める」と訴えて2508票を獲得した大山二郎氏 を退けて初当選を決めています。

桜井市長に松井氏 初

2011-11-20 16:52:24 | Weblog
桜井市長に松井氏 初 2011年11月15日 朝日
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000001111150002
■元県議、現職破る「市長給与30%減」
 桜井市長選は13日投開票され、新顔で元県議の松井正剛氏(58)が、現職の谷奥昭弘氏(68)=いずれも無所属=を破り、初当選を果たした。当日有権者数は4万8864人。投票率は54・62%(前回無投票、前々回66・65%)だった。
 同市川合の松井氏の選挙事務所に当選の知らせが入ると、集まった支援者らから大きな歓声が上がった。松井氏は「現職相手に厳しい戦いだったが、皆さんに一丸となって支えて頂いた結果」「地域資源を生かした観光振興や医療福祉の充実した街づくりで、日本一住みたい、誇りの持てる市にするため頑張りたい」と話した。
 松井氏は、「自ら身を削った真の改革」を実行するとして、市長給与の30%削減を掲げ、小学校卒業までの入院医療費無料化などを訴えた。任期は12月2日から。
 谷奥氏は市財政を黒字化した実績を強調。新たな観光振興なども掲げ、改革続行を訴えたが、及ばなかった。谷奥氏は同市谷の選挙事務所で「4年間やってきたが、市民の信頼を頂くことができなかった。すべては私の不徳の致すところ。本当に申し訳ありません」と述べ、頭を下げた。

◆財政改革や振興問われる実行力
 いずれも保守系で、行財政改革や地域資源を生かした観光産業振興など、掲げる政策に目立った違いはなかった。
 しかし、松井氏は県議を6期24年務めた知名度と地盤に加え、市選出の県議2人の支援を受け組織力を発揮した。一方、谷奥氏は2010年度決算で黒字化を達成した手腕はあったが、市土地開発公社所有の土地をめぐる訴訟問題がマイナス要因となったとの見方がある。
 市長は代わっても、経常収支比率は県内の自治体で2年連続のワースト1という厳しい財政状況は変わらない。松井氏は市職員の1割減などを掲げたが、選挙では市職労の推薦を受けた。しがらみにとらわれることなく、自らが掲げた「真の改革」を実行に移すべきだ。
★奈良県桜井市市長選挙結果
当 松井正剛 無所属 18093
  谷奥昭弘 無所属 8286


 13日に行われた自治体選挙の結果です。
 奈良県桜井市は、県の中部に位置する人口6万弱の市で、市長選は2007年11月から1期4年現職を務めた68歳の谷奥昭弘氏に対して、58歳の松井正剛氏が挑みましたが
 市長給与の削減と医療・福祉に充実を訴えた松井正剛氏が18093票をつけて
 1期4年間の財政改革の実績をアピールすると共に、観光産業の育成や駅前へのホテル誘致など観光にも力を入れたいと訴え8286票を獲得した谷奥昭弘氏 相手に現職を破っての初当選。しかもダブルスコア以上の大差をつけて勝利する異例の結果となりました。
 1期4年の谷奥市制は評価されなかったということなのだと思いますが、新市長に就任する松井氏はどのような市制運営を行ってくれるのでしょうか…、


海老名市長に内野氏が3選

2011-11-20 16:51:15 | Weblog
海老名市長に内野氏が3選 2011年11月15日 朝日
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000001111150003
 海老名市長選と市議選が13日、投開票され、市長選は現職の内野優氏(56)が元市議の渡部美憲氏(46)を破り、3選を果たした。新顔9人を含む22人の新市議の顔ぶれも決まった。投票率はいずれも53・24%(前回は市長選は52・19%、市議選は52・20%)。当日有権者数は10万1670人。
 14日、市内で当選報告会を開いた内野氏は「複雑な気持ちだ。改革をしてきたことで、市民には不満や批判もあった」と接戦となった選挙結果を受け止めた。4年前と同じ相手との戦いだが、得票は3600票減った。5744票上積みした渡部氏に約3千票差に迫られた。
 3期目については「海老名には元気がある。健全財政を維持し、成長させていく」と抱負を語った。公約に掲げた海老名駅西口の土地区画整理事業、インターチェンジ周辺への企業誘致などの開発路線を進めていくという。
 一方、渡部氏は13日夜、「悔いのないところまで戦ったが、期待に応えられなかった」と事務所で支持者に頭を下げた。3千票差まで迫ったことは「現市政のあり方に大きな批判があった」とし、今後は市政に市民の声を反映するよう注文をつけた。
 今回から定数が2削減された市議選は、現職13人と新顔9人が当選した。党派別では、公明が3人、共産が2人、民主、みんなの党、神奈川ネットワーク運動が各1人、無所属が14人だった。
★神奈川県海老名市 市長選挙結果
当 内野優  28079
  渡部美憲 25072


 13日に行われた自治体選挙の結果です。
 神奈川県海老名市は、県の中央に位置する人口12.8万人程の市で、市長選は2003年から2期8年現職を務めた56歳の内野優氏に対して、46歳の渡部美憲氏が挑戦しましたが、
 「海老名はさがみ縦貫道のインター開通、海老名駅舎部の完成で大きく変わった。人口増加率も県内3位になり、海老名の可能性は確実に上がる」と2期8年の実績をアピールすると共に「税収を上げる政策と、投資すべきものに投資することが必要だ」と訴えた内野優氏が28079票を獲得し、
 東日本大震災を踏まえて「忘れかけていた日本の素晴らしさをもう一度取り戻し立て直せ、とチャンスをくれた。海老名も例外ではない」と指摘すると共に市が10年ぶりに地方交付税の交付団体に転落したことを批判し、「もう任せてはおけない。政治生命、人生を懸けて戦う」と訴え25072票を獲得した渡部美憲氏 に3000票差をつけて再選を決めました。
 海老名市と言えば、夏季の節電対策として、7~9月の3か月間市役所を水曜の午後閉庁として、代わりに土曜午前に開庁すると発表したことで話題になったあの市で、人口3万人規模の都市ならまだしも人口10万人を超える大きな市で中々大胆なことをすると驚かされたのですが、3期目に入る内野氏は次の4年間でどのような実績を残してくれるのでしょうか…。