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高砂市長に登氏再選 新人・山本氏に大差

2012-04-09 12:18:18 | Weblog
高砂市長に登氏再選 新人・山本氏に大差 2012年04月09日 神戸
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0004957163.shtml
 任期満了に伴う高砂市長選は8日、投開票され、無所属の現職登幸人氏(61)が、無所属の新人、会社役員の山本琉介氏(66)を大差で破り、再選を果たした。告示日に立候補を決めた山本氏は支持を広げられず、“超短期決戦”の選挙は、1期4年の実績をアピールする登氏の信任投票の様相となった。投票率は30・70%。過去最低だった前回(47・14%)を大幅に下回り、記録的な低投票率となった。
 今回の市長選は、昨年12月に立候補表明した登氏のほかに候補者擁立の動きがないまま告示日を迎えた。しかし、山本氏が「無投票を防ぎたい」と、締め切り直前に立候補し、選挙戦に突入。昨年9月の台風12号による水害を踏まえた治水対策、梅井地区における産業廃棄物処理施設の建設計画への対応などが争点となった。
 登氏は、ポンプ場の増設など治水対策を最優先課題に挙げ、産廃施設計画については、これまでも反対してきたことを強調。新図書館建設やJR曽根駅周辺の整備も公約に掲げた。投票率の低下を危ぶみ、選挙戦では投票の呼びかけにも力を入れた。
 神戸新聞社の出口調査でも両氏の差は歴然とし、登氏は早々と当選確実となった。支持者らに拍手で迎えられた登氏は「高砂の再生から、創造へ向けて頑張りたい」と、選挙中にも繰り返した言葉で2期目への意気込みを語った。
 一方、山本氏は、産廃に関する住民投票条例の制定を訴えたが、知名度は最後まで上がらなかった。
★兵庫県高砂市 市長選挙結果
当 16642 登幸人(61)無現
  6092 山本琉介(66)



 兵庫県高砂市は県の中南部に位置する姫路市と加古川市に囲まれる形で位置する人口約9.3万人の市で、市長選は副市長当時に前市長が死去したため市長選に立候補して初当選&現職で2008年04月から1期4年現職を務めた登幸人氏に対して、告示日の午後3時という土壇場で「このままでは無投票になる」と会社役員で66歳の山本琉介氏が急遽挑む形になりましたが、
 1期目に掲げた43項目の公約のうち休日窓口の開設や妊婦検診の拡充など「93%を達成した」とアピールすると共に、2期目は「健康・環境・文化」をキーワードに「生活文化都市」づくりを掲げた登幸人氏が16642票を獲得し、
 廃棄物処理施設が集中する中、4年前新たに産廃処理計画が浮上したことから「既に応分以上の負担をしている。これ以上は要らない」と反発すると共に治水対策の充実を訴えて6092票を獲得した山本琉介氏を大差で引けました。
 ん…。ぎりぎりの出馬のタイミングを考えるとそれでも6000を超える票数を獲得したことはそこそこ善戦した方だと思いますが、具体的な政策などがないとやはり現職相手の勝負は厳しいですね。再選を決めた登幸人氏がこの廃棄物処理施設問題をどう乗り越えていくのかにも注目が集まりそうです。
 

遠藤氏が3選、桜井氏に1921票差 矢板市長選

2012-04-09 12:15:51 | Weblog
遠藤氏が3選、桜井氏に1921票差 矢板市長選 2012年04月09日 下野
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20120408/757724
 任期満了に伴う矢板市長選は8日投開票され、現職の遠藤忠氏(71)=自民、民主、公明推薦=が9910票を獲得し、新人でゴルフ練習場経営の桜井恵二氏(55)=みんな推薦=に1921票差をつけ、3選を果たした。
 当日の有権者数は2万8237人、投票率は63・94%で、12年前の65・51%を1・57ポイント下回った。男女別では、男性62・39%、女性65・47%だった。
★栃木県矢板市 市長選挙結果
当 9910 遠藤忠 71無現
  7989 桜井恵二 55無新



 栃木県矢板市(やいたし)は県北部に位置する1958年に市制施行した人口約3.4万人の市で、市長選は2004年4月から2期8年現職を務めて民主・自民・公明が推薦する71歳の遠藤忠氏に対して、みんなの党が推薦する55歳でゴルフ練習場経営の桜井恵二氏が挑みましたが、
 「マニフェスト65項目のうち97%を達成」と2期8年の実績を強調すると共に、3期目は、「子育て環境日本一をめざす」とし、18歳までの医療費、幼稚園第3子以降の保育料、小中学校 給食費の無料化を約束。さらに「おもいきった市政の改革」として、市民の会の設置、 特別職の民間人登用などを掲げた遠藤忠氏が9910票を獲得して、
 「矢板市は人口も減って衰退した」と遠藤市政を批判。「矢板を変えよう」 「変革か現状維持か」と訴えると共に、市長給料30%、ボーナス50%、退職金100%カットを約束。 矢板南産業団地に東京のバックアップオフィスを誘致、中学生以下の子どもについて放射能に対する健康調査などを掲げて7989票を獲得した桜井恵二氏 を破り3選を決めました。

 ん…。予想よりは接戦でしたが、自民・民主・公明相乗りで現職はやはり強いですね。トップの給料や賞与・退職金カットのパターンは、みんなの党の候補者がまるで公式のように唱える公約で、有権者としても「それはいいとして、他に何が具体的にできるのか」など候補者の力量を冷静に見極めようとしていることへの現れでもあると思いますし、単なる現状批判ではその次が見えないことも紛れもない真実。3選を決めた現職が蓄積しつつある不満を抱えた層にどう応えながらも、市制の舵取りを引き続き行っていくかが注目されることになるのではないかと思います。

佐渡市長選、甲斐元也氏が初当選

2012-04-09 12:13:04 | Weblog
佐渡市長選、甲斐元也氏が初当選 2012年4月9日 新潟日報
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/pref/
 任期満了に伴う佐渡市長選は8日投票が行われ、即日開票の結果、前副市長の甲斐元也氏(66)が前市議の大桃一浩氏(41)、婦人服販売業の小南舘(こみなみだて)清子氏(63)との新人3人による三つどもえの戦いを制し、初当選を果たした。
 甲斐氏の得票は2万3822票で、大桃氏に1万578票差を付けた。2代目の佐渡市長は、高野宏一郎市長の事実上の後継者である甲斐氏が引き継ぐ形となった。
★新潟県佐渡市 市長選挙結果
当 23822 甲斐元也(66)無新
  13244 大桃一浩(41)無新
  1383 小南舘清子(63)無新



 新潟県佐渡市は、2004年3月に佐渡の全市町村(両津市、相川町、佐和田町、金井町、新穂村、畑野町、真野町、小木町、羽茂町、赤泊村)が合併して発足した人口約6.1万人の市で、市長選は旧真野町長時代からそのまま市長に就任した野宏一郎氏が出馬を見送ったため、前副市長で事実上の後継者でもある66歳の甲斐元也氏、前市議で41歳の大桃一浩氏、婦人服販売業で63歳の小南舘清子氏による3新人の争いとなりましたが、
 「若者が働ける場、若者が集う場、若者が元気で活動できる島を作りたい」「佐渡の活性化のためには産業の土台である農林水産業の振興、これが一番大事だ」と第一次産業の活性化を訴えた甲斐元也氏が23822票を獲得し、
 島内の人口流出、雇用の減少などに触れ、「20年後、30年後の未来を語る息の長い政治家が必要だ」と若さをアピールすると共に、「子どもたちの未来の希望が失われる佐渡市にしてはならない」と話し、雇用の創出を重点施策に掲げて13244票を獲得した大桃一浩氏、
 「働く女性の目線で政治を変えていきたい」と切り出し、福祉政策の拡充や第一次産業の活性化に触れると共に、佐渡―羽田便の就航実現を公約として掲げ、「世界遺産都市などとの交流を増やし人口増加につなげたい」と訴え1383票を獲得した小南舘清子氏 を破り初当選を決めました。
 こちらは三つ巴の戦いとはいえ、実質上は現職の後継者と若手との一騎討ち状態。後継者となった甲斐元也氏が最初の4年間でどのような実績を打ち出すことができるかに注目ですね。


「維新」の風やまず 大阪・茨木市長選で維新副支部長が初当選

2012-04-09 12:07:17 | Weblog
「維新」の風やまず 大阪・茨木市長選で維新副支部長が初当選 2012年4月9日 産経
 任期満了に伴う大阪府茨木市長選が8日投開票され、橋下徹・大阪市長が率いる「大阪維新の会」(維新)支部などが推薦した無所属新人の元茨木市議、木本保平氏(67)が、民主や共産の支援を受けた元同市議の桂睦子氏(43)ら無所属3新人を退け、初当選を果たした。投票率は36・45%(前回無投票)だった。
 木本氏は3万2千票余りを獲得、次点の桂氏に7千票以上の差をつけた。
 大阪府内では、昨年11月の知事・大阪市長のダブル選で、知事を辞して戦った橋下氏ら公認候補が圧勝。これに先立つ4月の吹田市長選や8月の守口市長選でも維新の公認・推薦候補が連勝している。
 当確の報を受けて選挙事務所に姿を見せた木本氏は、支持者から大きな拍手で迎えられた。花束を受け取った後、満面の笑みで「維新の風を感じながら戦った。まずは市職員の仕事量を精査して、行政のスピードアップを図りたい」と市役所改革を約束した。
 木本氏は自民党の市議だったが、昨年4月の大阪府議選茨木市選挙区で維新公認候補を支援したとして、自民党府連から離党勧告を受け、除名となった。しかし、今回の選挙戦では、自民は木本氏の応援に回った。木本氏は、自らが副支部長を務める維新いばらき支部と、みんなの党第9区支部の推薦を受けていた。
★大阪府茨木市市長選挙結果
当 32266 木本保平(67)無新
  24692 桂睦子(43)無新
  12166 山下慶喜(59)無新=社民推薦
  7260 吉野 宏一(44)無新




 大阪府茨木市は大阪府と京都府とのほぼ中間に位置する高槻市よりやや大阪市寄りのいわゆる北摂地域と呼ばれる地域にある人口約27.6万人の市で、市長選は2004年4月から2期8年現職を務めた70歳の野村宣一氏が引退を表明したため、市長選は
 元々は自民党市議だったものの、今回は大阪維新の会いばらき支部副支部長で同支部とみんなの党府第9区支部の推薦を受ける形で立候補した元市議長で67歳のの木本保平氏、地方議員のネットワーク「虹と緑の500人リスト」元全国共同代表で民主や共産の支援を受けた前市議で43歳の桂睦子氏、新社会党府本部委員長で社民党の推薦を受けた前市議で59歳の山下慶喜氏、医師で44歳のの吉野宏一氏の4新人による争いとなりましたが、
 市議11期&議長経験も3回のベテランの木本保平氏が32266票を獲得して
 「市民の満足度、幸せ度ナンバーワンのまちをつくりたい」「政治理念は市民が力をつけること。政治判断も、市民の意見に耳を傾けて結論を出したいと考えている。」と8年前の市長選以来の再挑戦としての出馬を決めて24692票を獲得した桂睦子氏
 「日本国憲法が定める地方自治体の役割や平和への思いを実現したい」と訴え12166票を獲得した山下慶喜氏、
 整形外科医ながら「茨木の救急患者の30%しか市内で受け入れられていない。安全・安心のまちづくりのため変えたい」と訴え7260票を獲得した吉野宏一候補氏 を破り初当選を決めました。

 う~ん。それにしても、これで昨年4月の吹田市長選、8月に守口市長選に続いて、茨木市でも維新の会フィーバーは今回も止まらずですか…(滝汗
 正直維新の会人気に自民のベテランがすり寄った感もしなくもなくどうもすっきりしないのですが、今回の選挙も大阪全体に漂う現政権への不満がストレートに維新の会支持につながり、その浮動票に保平氏が従来持っている支持票が加わったことから、ベテランが新人同士の争いから一歩前に踏み出して逃げ切ったといったところなのでしょうが、今の維新の会候補と真っ向に対抗しようと思うならば、対立候補を一本化する位の覚悟がなければ、勝てるものも勝てないような…(汗
 桂氏と吉野氏が若手を求める方の票を食い合い、更に社民党が独自候補を擁立して足を引っ張る。
 現状では、維新の会の推薦を受けられるかどうかだけでも大勢を決めてしまう、改革さえ進めれば何とかなるという楽観論に流されていきそうで、そういう意味では「そんな簡単な話なのかな?」とある種の危惧を感じずにはいられません。